トラリピを続けていると、気づけば「マイナススワップ」がじわじわと積み上がっていませんか?
実はこのマイナススワップ、「スワップ振替」を使えば、ポジションを決済しなくてもその年の利益と相殺して税負担を抑えることができます。私も、トラリピの利益が大きく出た年には必ずスワップ振替を活用しています。
ただし、スワップ振替は「いつ・どのように」やるかで効果が大きく変わります。やり方を間違えると、かえって税金が増えてしまうこともあるので注意が必要です。
そこで今回は、トラリピのスワップ振替の手順を画像付きでわかりやすく解説します。あわせて、含み損が膨らんだときに強制ロスカットを避けるための「損切りするポジションの選び方」も紹介します。
トラリピは、正しい知識さえあれば放置でコツコツ利益を積み上げられる優秀な自動売買です。この記事を読めば、マイナススワップに悩むことなく、トラリピをもっと賢く運用できるようになります。
トラリピ(マネースクエア)について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

- スワップ振替の仕組みと税金への影響
- トラリピのスワップ振替のやり方(PC手順を画像付きで解説)
- マイナススワップを振り替えるべきタイミング
- スワップ振替で失敗しないための4つの注意点
- 強制ロスカットを避ける損切りポジションの選び方
スワップ振替とは?

スワップ振替とは、建玉(ポジション)を保有することで発生したスワップポイントを保有建玉を決済せずに、スワップポイントのみを現金化し、証券口座に振替えることを指します。
スワップ振替はプラススワップでもマイナススワップでもできますが、スワップ振替をした時点で売買差損益と同様に申告分離課税の対象となります。
そのため、トラリピの利益が出ている年にマイナススワップをスワップ振替するとその分、利益を減らすことができるので税金も減らすことができます。
なお、トラリピの税金については下記投稿をご覧ください。

スワップ振替のやり方

トラリピのスワップ振替はPC(ブラウザ)でもスマホアプリでも可能です。ここではPC(ブラウザ)の手順を説明します。
PC(ブラウザ)の場合
①メニューをクリックします。

②「スワップ振替/調整額振替」をクリックします。

③振替を行いたいポジションにチェックを入れます。


④「振替」をクリックします。

⑤内容をご確認のうえ、「振替をする」をクリックします。

スワップ振替の注意点

スワップ振替は簡単にできますが、いくつか注意すべき点があります。
スワップ振替を行った時点で申告分離課税対象
トラリピの場合、スワップポイントはポジションが決済されない限り、評価損益と同じく課税対象ではありませんが、スワップ振替を行った時点で申告分離課税の対象となります。
マイナススワップの振替は利益を減らして納税額を削減することができますが、プラススワップの振替は納税額が増えることになるので注意しましょう。
マイナススワップの振替は納税の先送り
スワップポイントは建玉が決済された時点で損失が確定しますが、マイナススワップの振替を行うことで損失のタイミングを自分で決めることができます。
つまり、損失の確定タイミングをマイナススワップ振替時か、ポジション決済時にするかの違いだけで、厳密な意味での節税にならないことを理解しましょう。
マイナススワップのスワップ振替は損益がプラスの年に実行する
マイナススワップのスワップ振替を行うことで利益を減らすことができます。例えば100万円の利益が生じている年に10万円分のマイナススワップを振り替えることで利益を90万円に減らす効果があります。
そのため、マイナススワップの振替は損益がプラスになっている年に実行しましょう。
スワップ振替は年末ギリギリにやらない
スワップ振替は即時に口座に反映されるわけではありません。状態が「受渡前」→「成立」となって初めて口座への反映が完了します。
成立するまでに2~3営業日かかることもあるのでスワップ振替は年末ギリギリではなく、余裕をもって実行してください。
強制ロスカットを避ける損切りポジションの選び方

リピート型自動売買は大量の含み損を抱えながらコツコツと利益を積み上げるトレード手法です。
そのため、他のトレード手法と比べて資金管理が特に重要となります。
資金管理上、計画通りの含み損であれば何も問題はありませんが、この資金管理を怠った結果招いたしまった含み損に対しては何らかの手を打たなければなりません。
指をくわえて眺めているだけではいずれ強制ロスカットを喰らってしまいます。
このような想定外の含み損に対して取れる対策は2つしかありません。
ひとつは資金を追加して証拠金維持率を上げること、もうひとつは損切りです。
ただし、損切りを決断したとしてもどのポジションを損切りするかはよく考える必要があります。
まず損失が大きいポジションと小さいポジションのどちらを損切りすればいいでしょうか?
例えば、110円と120円のドル/円の買いポジションがそれぞれ1万通貨あって、現在のレートが100円、口座残高が10万円だったとします。
まず必要証拠金を計算すると
110円×1万通貨×4%+120円×1万通貨×4%=9.2万円となります。
この時の証拠金維持率は
口座残高(10万円)÷ 必要証拠金(9.2万円)=約109%になります。
この状況で、10万円だけ損切る場合を考えてみましょう。
120円の買いポジションを決済する場合
まず、120円の買いポジションを決済する場合、ポジションの含み損は20万円ですから10万円損切るなら、5,000通貨分の決済になります。
そうすると、残ったポジションは110円の買いポジション1万通貨と120円の買いポジション5,000通貨になるので必要証拠金と証拠金維持率は以下のようになります。
●必要証拠金
110円×1万通貨×4%+120円×5,000通貨×4%=6.8万円
●証拠金維持率
口座残高(10万円)÷ 必要証拠金(6.8万円)=約147%
110円の買いポジションを決済する場合
次に、110円の買いポジションを決済する場合を考えてみましょう。
このポジションの含み損は10万円ですから10万円損切るときは、1万通貨全て決済することになります。
そうすると、残ったポジションは120円の買いポジション1万通貨のみになるので、必要証拠金と証拠金維持率は以下のようになります。
●必要証拠金
120円×1万通貨×4%=4.8万円
●証拠金維持率
口座残高(10万円)÷ 必要証拠金(4.8万円)=約208%
このように同じ額を損切りするとしても損失額の大きいポジションを損切るか、小さいポジションを損切るかで証拠金維持率が大きく変わってきます。
従いまして強制ロスカットを避けるために証拠金維持率を上げたいときは損失額の小さいポジションを決済しなければなりません。
逆に元々、証拠金維持率が高く、維持率を上げることよりも、残ったポジションの平均価格を下げたい場合には損失が大きいポジションを決済するといいでしょう。
- 証拠金維持率を上げたい→損失額の小さいポジションから損切り
- 平均取得単価を下げたい→損失額の大きいポジションから損切り
まとめ:スワップ振替を活用してトラリピを賢く運用しよう

今回は、トラリピのスワップ振替のやり方と注意点、そして損切りするポジションの選び方について解説しました。
最後に、この記事のポイントをおさらいしておきましょう。
- スワップ振替とは、ポジションを決済せずにスワップポイントだけを現金化する仕組み
- スワップ振替をした時点で申告分離課税の対象になる
- マイナススワップの振替は、損益がプラスの年に行うと利益を圧縮できる
- プラススワップの振替は、その分納税額が増えるので注意
- マイナススワップの振替は「損失確定のタイミングを選べる」だけで、厳密な節税ではない
- 振替の反映には2~3営業日かかることがあるので、年末ギリギリは避ける
- 証拠金維持率を上げたいときは、損失額の小さいポジションから損切りする
- 平均取得単価を下げたいときは、損失額の大きいポジションから損切りする
トラリピは、一度設定すれば24時間自動で売買を繰り返してくれる、忙しい方にぴったりの資産運用方法です。
ただ「ほったらかし」で運用できる一方で、マイナススワップや含み損の管理といった、ちょっとした知識の差が最終的な利益の差になって表れます。
私、為替コヤジも、利益が大きく出た年にはマイナススワップを振り替えて利益と相殺したり、含み損が想定を超えたときには損切りするポジションを慎重に選んだりと、こうした小さな工夫を積み重ねてトラリピを運用しています。
今回紹介した方法は、どれも今日からすぐに実践できるものばかりです。ぜひご自身の運用に取り入れて、トラリピをもっと賢く、もっと長く続けていきましょう。
これからトラリピを始めたい方は、まずは無料の口座開設から一歩を踏み出してみてください。




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