2026年7月11日、楽天FXのスマホアプリ「iSPEED FX」に新機能「リピート注文」が搭載されました。あらかじめ条件を設定しておけば、新規注文と決済注文を自動でくり返してくれる、いわゆる「リピート系注文」の仲間入りです。
トラリピや松井証券FXの自動売買(リピート注文)と同じジャンルの機能が、あの楽天証券からもリリースされたとあって、私のところにも「楽天FXのリピート注文って実際どうなの?」という質問がいくつも届いています。2026年9月12日には、注文タイプ「成行」の追加などのアップデートも行われました。今回は楽天FXリピート注文について、2026年10月時点の公式情報をもとに、特徴や設定方法、他社サービスとの違いをじっくり解説していきます。
- 楽天FX「リピート注文」の仕組みとリリース時期
- 対応通貨ペアやリスク管理機能「リスクフィルタ」の中身
- トラリピ・松井証券FXなど他社リピート系注文との違い
- リピート注文の設定手順(3ステップ)
- 楽天FXでリピート注文を始めるメリットと注意点
楽天FX「リピート注文」とは?仕組みをおさらい

まずは基本から確認していきましょう。楽天FXの「リピート注文」がどんな注文方法なのか、いつから使えるようになったのかを見ていきます。
あらかじめ決めた条件で新規・決済を自動でくり返す注文方法
楽天証券の公式発表によると、リピート注文とはあらかじめ設定した条件にもとづいて、新規注文と決済注文を自動でくり返す注文方法です。相場の値動きに応じてシステムが自動的に注文を出してくれるため、日中忙しくて相場を見続けられない方でも、自分のペースで取引を進められるのが最大の魅力です。
いわゆる「ほったらかし投資」との相性が良いのがリピート系注文の特徴で、トラリピ(マネースクエア)や松井証券FXの自動売買もこの仲間にあたります。レンジ相場でコツコツ利益を積み上げる戦略を、感情に左右されずに実行できる点は私も長年の運用で実感しているメリットです。
リリース日は2026年7月11日、対象は「iSPEED FX」のみ
楽天FXのリピート注文がリリースされたのは2026年7月11日(土)です。対象チャネルはスマホアプリの「iSPEED FX」のみとなっており、PC向けツールの「MARKETSPEED FX」や「楽天FX-WEB」では、新規のリピート注文を設定することはできません(設定済みの注文の管理・確認は可能です)。まずはスマホで発注するイメージを持っておくとよいでしょう。
注文タイプは「指値」と「成行」の2種類
楽天FXのリピート注文には、「指値」と「成行」の2つの注文タイプがあります。「成行」は2026年9月12日のアップデートで追加されたタイプです。
- 指値:指値・逆指値注文(IFD・IFO)をくり返すタイプです。設定した時点で、新規注文分の証拠金が拘束されます。
- 成行:成行注文をくり返すタイプです。新規注文が約定したタイミングで証拠金が拘束されます。
どちらを選ぶかで証拠金が拘束されるタイミングが変わるので、運用資金を考える前に押さえておきましょう。
楽天FXリピート注文の3つの特徴

公式情報から、楽天FXのリピート注文ならではの特徴を3つに整理しました。
感情に左右されず24時間チャンスを逃さない
リピート注文は新規注文と決済注文を自動でくり返す仕組みのため、「もう少し上がるかも」「まだ下がるかも」といった感情的な迷いを挟まずに、24時間チャンスを逃さず取引できます。相場に張り付けない会社員や兼業トレーダーの方にとって、これは非常に大きなメリットです。
対応通貨ペアは楽天FX取扱いの全38通貨ペア
楽天FXのリピート注文は、楽天FX取扱いの全38通貨ペアで設定が可能です。レンジ相場になりやすいとされるノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(NOK/SEK)や、豪ドル/NZドル(AUD/NZD)といったクロス通貨ペアにも対応しているのは、リピート系注文との相性を考えるとうれしいポイントですね。
リスク管理機能「リスクフィルタ」を搭載
想定外の値動きに備えられる「リスクフィルタ」機能も搭載されています。2026年9月12日のアップデートで、設定できる数は注文タイプによって異なるようになりました。「指値」タイプで設定できるのは、特定の価格に到達した際の動きを決める以下の2つです。
| 設定名 | 価格到達時の動き |
|---|---|
| 新規注文停止到達プライス | 未約定の注文がすべて取消となり、再発注はされません。保有中の建玉がすべて決済された後、リピート注文が停止します。 |
| 全決済到達プライス | 保有している建玉が成行ですべて決済され、その時点でリピート注文が停止します。 |
「成行」タイプでは最大7つのリスクフィルタを設定でき、上の2つに加えて「新規注文インターバル」「決済注文インターバル」「リピート注文開始プライス」「最大発注許容スプレッド」「証拠金維持率」も選べます。
「レンジを抜けたらいったん撤退したい」「特定の価格まで来たらポジションごと手仕舞いしたい」など、出口戦略を事前に決めておけるのは、リピート系注文にありがちな「含み損を抱えたまま身動きが取れない」というリスクへの備えとして評価できるポイントです。
楽天FXリピート注文の始め方【3ステップ】

設定自体はとてもシンプルです。公式が案内している手順を私なりに整理してみました。
Step1:iSPEED FXの「リピート」アイコンをタップ
iSPEED FXにログインし、タブメニューの「リピート」アイコンをタップすると、リピート注文の設定画面が表示されます。
Step2:通貨ペア・売買・条件を入力
取引したい通貨ペア、売り・買いの別、そのほかの注文条件を入力し、「注文確認」をタップします。
Step3:内容を確認して「稼働開始」
確認画面で内容をチェックしたら「稼働開始」をタップして設定完了です。以降は設定した条件にもとづき、新規注文と決済注文が自動的にくり返されます。設定内容の確認・編集・停止は「管理」タブからいつでも行えます。
リピート注文の詳しい仕様や最新のお知らせは、楽天証券の公式サイトで確認できます。
松井証券FXとの違いは?リピート系注文を比較

リピート系の自動売買を検討する際、どうしても気になるのが他社サービスとの違いです。ここでは私が実際に運用している松井証券FXの自動売買(リピート注文)と、楽天FXのリピート注文を並べて整理してみました。
| 項目 | 楽天FX(リピート注文) | 松井証券FX(自動売買) |
|---|---|---|
| リリース時期 | 2026年7月11日 | 2023年4月26日 |
| 対応通貨ペア数 | 全38通貨ペア | 20通貨 |
| 発注できるチャネル | iSPEED FX(スマホ)のみ | FXお客様サイト等(発注はPC・スマホサイトから可能) |
| 取引手数料 | 無料 | 無料 |
特に注目したいのは発注できるチャネルと通貨ペア数の違いです。楽天FXのリピート注文は新規の設定がiSPEED FX(スマホアプリ)に限られる一方、全38通貨ペアに対応しています。スマホで手軽に設定でき、幅広い通貨ペアから選びたい方に向いている印象です。
なお、リピート系注文全般の比較や、レンジ相場を得意とする「トレール注文」との違いが気になる方は、リピート型自動売買のまとめページやトレール注文の解説記事も参考にしてみてください。トラリピ・松井証券FX・トライオートFX・ループイフダン・みんなのリピート注文の5サービスを比べたい方は、FXリピート注文の比較記事をご覧ください。
また、リピート系注文の代表的なサービスである「トラリピ」(マネースクエア)との違いが気になる方もいると思います。トラリピの仕組みや特徴はトラリピの解説記事で詳しく紹介していますので、楽天FXと比べる際の参考にしてみてください。
楽天FXリピート注文を使うメリット・注意点

最後に、楽天FXのリピート注文を実際に使う前に押さえておきたいポイントをまとめておきます。
メリット:低コストと豊富な通貨ペアを活かせる
楽天FXはもともと業界最狭水準のスプレッドと0円の取引手数料が強みのFX会社です。そこにリピート注文が加わったことで、低コストのままレンジ相場を自動で狙えるようになった意味は大きいと考えています。全38通貨ペアに対応しているため、メジャー通貨だけでなく高金利通貨や値動きの荒い新興国通貨まで幅広く選べるのも強みです。
注意点:PCでは新規発注できない点や停止のルールに注意
一方で、注意しておきたいのは以下の3点です。
- 新規のリピート注文はiSPEED FX(スマホアプリ)でしか設定できません。PCメインで取引したい方は、この点をあらかじめ理解しておきましょう。
- 設定できるリピート注文は、稼働中・停止中・保存中を合わせて最大10件です。
- 証拠金維持率が100%を下回ると、稼働中のリピート注文はすべて停止します。保有中の建玉は自動では決済されず、維持率が回復しても自動では再開しないため、手動で再稼働させる必要があります。
また、リピート系注文はレンジ相場で強みを発揮する一方、レンジを大きく外れて一方向に相場が動いた場合は含み損が拡大しやすいという性質があります。これはトラリピや松井証券FXでも共通する注意点なので、運用資金やロスカットラインは事前にしっかりシミュレーションしておくことをおすすめします。
スマホではなくPCから設定したい方は、松井証券FXの自動売買も選択肢になります。レンジ相場での運用をじっくり比べたい方は、トラリピもあわせて検討してみてください。
まとめ

楽天FXの「リピート注文」は、2026年7月11日にiSPEED FX向けにリリースされ、9月12日には成行タイプの追加などのアップデートも行われました。全38通貨ペアに対応し、リスクフィルタによる出口戦略も用意されているなど、業界最狭水準のスプレッドを武器に本格的なリピート系自動売買へ参入してきた印象です。トラリピや松井証券FXとあわせて選択肢に入れておいて損はないサービスだと私は感じています。
楽天FXのリピート注文の最新情報は、楽天証券の公式サイトで確認できます。なお、外国為替証拠金取引(FX)は取引通貨の価格変動やスワップポイントの支払いにより損失が生じるおそれがあり、証拠金を上回る損失が発生する可能性もあります。実際の運用にあたっては、取引説明書等をよく確認したうえで、ご自身の判断と責任において行うようにしてください。
これから自動売買を始めたい方は、FX自動売買の基本を解説した記事もあわせてご覧いただくと、スムーズに取引をスタートできますよ。ほかのリピート系注文やMT4・MT5対応会社の情報はFXシストレ大百科のトップページでも随時まとめていますので、あわせてチェックしてみてください。



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