「大手ネット証券でMT4を使いたい」「楽天証券でFX自動売買ができると聞いたけど、実際どうなの?」――そんな疑問をお持ちの方のために、この記事では楽天MT4について詳しく解説します。
私(為替コヤジ)はFX自動売買歴10年以上で、現在も複数の口座を使い分けながら運用しています。楽天MT4はSBI証券・GMOクリック証券・松井証券・マネックス証券などの大手ネット証券の中で、唯一MT4(メタトレーダー4)を提供している口座です。楽天グループの信頼性をバックに、EA(エキスパートアドバイザー)を活用したシステムトレードができる点が大きな魅力です。
この記事では、楽天MT4の基本情報・スプレッド・評判・口コミ・楽天FXとの違い・口座開設方法まで網羅的にまとめました。楽天MT4が気になっている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 楽天MT4とは何か?基本情報と特徴
- 楽天MT4のスプレッド・スワップポイント・通貨ペア数
- 楽天MT4でEA(自動売買)を使う方法
- 楽天FX口座との違い・使い分け方
- 楽天MT4の評判・口コミ(ポジティブ・ネガティブ)
- 楽天MT4のメリット・デメリット
- 楽天MT4の口座開設方法
- 楽天MT4がおすすめな人・おすすめでない人
楽天MT4の基本情報

まずは楽天MT4の基本情報をまとめて確認しましょう。楽天MT4は楽天証券が提供するMT4専用のFX口座です。楽天FX口座(マーケットスピードFX)とは別サービスであり、取引条件やスプレッドが異なる点に注意が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 楽天証券株式会社 |
| 金融商品取引業者登録 | 関東財務局長(金商)第195号 |
| 取引プラットフォーム | MT4(MetaTrader4)/WEB版/スマートフォンアプリ |
| 取扱通貨ペア数 | 24通貨ペア |
| 最小取引単位 | 1,000通貨 |
| 最大レバレッジ | 25倍(個人口座) |
| 米ドル/円スプレッド | 0.5銭(原則固定・例外あり) |
| ユーロ/円スプレッド | 1.1銭(原則固定・例外あり) |
| 取引手数料 | 無料 |
| EA(自動売買) | 利用可能 |
| デモ口座 | あり(楽天FX口座開設後に利用可能) |
| VPSサービス | あり(別途申込) |
| 取引サーバー設置場所 | 日本国内 |
| 証拠金 | 想定元本の4%以上(最大レバレッジ25倍) |
| 口座開設条件 | 楽天FX口座の開設が前提 |
| 公式サイト | 楽天証券 楽天MT4 |
MT4(MetaTrader4)とは?

MT4(メタトレーダー4)は、ロシアのメタクォーツ社(MetaQuotes Software)が開発した世界標準のFX取引プラットフォームです。世界中のFXトレーダーに広く利用されており、次のような特徴があります。
- EA(エキスパートアドバイザー)という自動売買プログラムを使ったシステムトレードが可能
- 50種類以上の豊富なテクニカルインジケーターを標準搭載
- カスタムインジケーターの追加によりプロのテクニカル手法を再現できる
- バックテスト機能でEAの有効性を過去データで検証できる
- チャートレイアウトや設定を自由にカスタマイズ可能
MT4はFX自動売買(システムトレード)の世界では、いまも最もメジャーなプラットフォームです。EAはGoGoJungleなどのマーケットプレイスで購入したり、FXシストレ(システムトレード)として自作したりすることもできます。
楽天MT4の5つの特徴

楽天MT4には他のFX口座と比べて際立った特徴があります。為替コヤジが注目するポイントを5つにまとめました。
① 大手ネット証券で唯一のMT4口座
SBI証券・GMOクリック証券・三菱UFJ eスマート証券・松井証券・マネックス証券・楽天証券という国内大手ネット証券6社の中で、MT4を提供しているのは楽天証券だけです。楽天グループの信頼性と財務基盤があるため、安心してシステムトレードに取り組める環境が整っています。
② 取引サーバーが日本国内に設置
楽天MT4の取引サーバーは日本国内に設置されています。海外サーバーを使うMT4口座と比べて通信遅延が少なく、約定スピードが安定しやすい点がメリットです。特にEAを使った自動売買では、安定したサーバー環境が重要になります。
③ EA(自動売買)+バックテスト機能を完全搭載
楽天MT4ではEAを使ったFX自動売買が可能です。さらにMT4に標準搭載されているストラテジーテスター(バックテスト)機能を使えば、EAの有効性を過去の為替レートデータを使って検証できます。EAを本番口座で運用する前に、デモ口座でテストできるのも安心のポイントです。
FXシストレ(システムトレード)の基礎については、FXシストレとは?自動売買の種類と仕組みを徹底解説もあわせてご覧ください。
④ WEB版・スマホアプリでも取引可能
楽天MT4はPC版のインストール型MT4だけでなく、インストール不要のWEB版(ブラウザ版)とスマートフォンアプリも提供しています。自宅・外出先を問わず、複数のデバイスで取引環境を使い分けることができます。ただしEAによる自動売買はPC版(インストール版)でのみ動作する点には注意が必要です。
⑤ VPSサービスで24時間自動売買が可能
EAを使ったFX自動売買を24時間安定して動かすには、自宅PCを常時起動し続けるか、VPS(仮想専用サーバー)を利用する必要があります。楽天MT4は専用のVPSサービスを提供しており、別途申し込むことで自宅PCを起動していなくてもEAを稼働させ続けることができます。
VPSについてはMT4のVPSを徹底比較!選ぶべきWindowsデスクトップはこれだも参考にしてみてください。
楽天MT4のスプレッド・スワップポイント

FX口座を選ぶうえでスプレッドは最も重要なコスト指標の一つです。楽天MT4のスプレッドと、競合MT4口座との比較をまとめます。
主要通貨ペアのスプレッド(原則固定)
| 通貨ペア | スプレッド(楽天MT4) |
|---|---|
| 米ドル/円(USD/JPY) | 0.5銭 |
| ユーロ/円(EUR/JPY) | 1.1銭 |
| ユーロ/米ドル(EUR/USD) | 1.0pips |
| 英ポンド/円(GBP/JPY) | 1.9銭 |
| 豪ドル/円(AUD/JPY) | 1.2銭 |
| NZドル/円(NZD/JPY) | 2.0銭 |
| スイスフラン/円(CHF/JPY) | 2.5銭 |
| カナダドル/円(CAD/JPY) | 2.1銭 |
※スプレッドは原則固定・例外あり。経済指標発表時や市場流動性が低い時間帯(平日早朝6:30〜7:30頃など)はスプレッドが拡大する場合があります。
一般的なFX口座(楽天FX口座など)と比べるとやや広めですが、MT4に対応している口座としては競争力のある水準です。なお、スワップポイントは主要通貨ペアで業界上位水準となっており、長期ポジション保有にも向いています。
楽天FXと楽天MT4の違い

楽天証券のFXには「楽天FX口座」と「楽天MT4口座」の2種類があります。同じ楽天証券のサービスですが、スプレッドや取引ツール、通貨ペア数などが異なります。
| 比較項目 | 楽天FX口座 | 楽天MT4口座 |
|---|---|---|
| 取引ツール | マーケットスピードFX(自社開発)・iSPEED FX | MT4(インストール版・WEB版・スマホアプリ) |
| 取扱通貨ペア数 | 28通貨ペア(2026年3月以降) | 24通貨ペア |
| 米ドル/円スプレッド | 0.2銭 | 0.5銭 |
| EA自動売買 | 不可 | 可能 |
| トレール注文 | 不可 | 可能 |
| 楽天ポイント付与 | あり(10万通貨ごとに1ポイント) | なし |
| レバレッジ上限設定 | 任意設定可能 | 固定(最大25倍) |
| スキャルピング | 不可 | 不可 |
スプレッドの狭さや楽天ポイントの付与を重視するなら楽天FX口座、MT4によるEA自動売買やトレール注文を活用したいなら楽天MT4口座が向いています。両口座を開設して目的に応じて使い分けることも可能です。
楽天MT4の評判・口コミ

実際に楽天MT4を使っているトレーダーの声を、ポジティブ・ネガティブに分けてご紹介します。
ポジティブな評判・口コミ
「大手証券のMT4口座ということで安心感が違います。サーバーが国内にあるので通信が安定していて、EAが意図せず止まるようなことも少ない。」
「楽天証券なら株や投資信託と同じ口座グループで管理できるので、資金管理がしやすい。証拠金の移動もスムーズ。」
「MT4が使えるFX口座の中ではスプレッドが狭めで、バックテストもできる。スワップポイントも高めで長期運用にも使いやすい。」
「MetaTrader4コンプリートガイドや動画学習コンテンツが充実していて、MT4初心者でも学びながら使い始められた。」
ネガティブな評判・口コミ
「楽天FXのスプレッドと比べるとMT4口座はやや広い。裁量トレードメインなら楽天FXの方がコストが安い。」
「成行注文の約定拒否が気になることがある。EAでの高速注文には向いていないかも。スキャルピングEAには不向きだと感じた。」
「楽天MT4を使ってもポイントが貯まらない。楽天ポイントを重視するなら楽天FX口座の方がお得。」
「楽天FX口座を先に開設してからでないとMT4口座を作れないのが少し手間。とはいえ一度開設してしまえば問題なし。」
総合的に見ると、楽天MT4は「大手の安心感とMT4の自由度を両立したい」トレーダーに好評である一方、「スキャルピングや超短期の高速EA」には向いていないという声が多い傾向があります。
楽天MT4のメリット・デメリット

メリット
- 楽天グループの信頼性:大手ネット証券が運営しており、倒産リスクが低く資金管理の安心感がある
- 取引サーバーが国内設置:レイテンシーが低く、EAの約定が安定しやすい
- EA自動売買とバックテストが可能:MT4標準機能を活用した本格的なシストレができる
- 1,000通貨から少額取引が可能:少ない証拠金から始められる
- MT4コンプリートガイド・動画コンテンツが充実:MT4初心者でも学習しやすい
- VPSサービスあり:24時間安定した自動売買環境を整えやすい
- スワップポイントが業界上位水準:長期保有ポジションにも向いている
デメリット
- 楽天FX口座よりスプレッドがやや広い:裁量トレードのコストは楽天FX口座が有利
- 楽天ポイントが貯まらない:楽天MT4はポイント付与の対象外
- スキャルピングには向いていない:約定力や約定スピードの観点から超短期取引には不向き
- 楽天FX口座の開設が前提条件:MT4口座のみの単独開設は不可
- 通貨ペア数が楽天FXより少ない:マイナー通貨は楽天FX口座の方が多い
楽天MT4の口座開設方法

楽天MT4の口座開設は、必ず楽天FX口座を先に開設してから行う必要があります。以下の流れで進めましょう。
Step1:楽天FX口座を開設する
まず楽天証券の総合口座(FX口座含む)を開設します。本人確認書類(マイナンバーカードまたは運転免許証など)を用意し、楽天証券の公式サイトから申し込みます。口座開設は無料で、最短数日で完了します。
Step2:楽天MT4口座を申し込む
楽天FX口座開設後、楽天証券のマイページから楽天MT4口座の申込を行います。楽天MT4口座の審査が通れば、MT4用のログイン情報が届きます。
Step3:MT4をダウンロードしてログイン
楽天証券の公式サイトからMT4(楽天MT4専用インストーラー)をダウンロードし、インストールします。インストール後にMT4を起動し、届いたログイン情報でサインインすればすぐに取引を開始できます。
Step4(任意):デモ口座でEAをテストする
楽天MT4にはデモ口座も用意されています。本番口座でEAを動かす前にデモ口座で動作確認やバックテストを行うことを強くおすすめします。
楽天MT4がおすすめな人・おすすめでない人

楽天MT4がおすすめな人
- EA(自動売買プログラム)を活用したシステムトレードをしたい人
- 大手証券会社の安心感を持ちながらMT4を使いたい人
- 楽天証券で株・投資信託も運用しており、同じグループで資産管理したい人
- スワップポイントを狙った中長期のポジション保有をしたい人
- MT4のバックテストでEAの有効性を検証したい人
楽天MT4がおすすめでない人
- スキャルピングや超短期の高速トレードをメインにしたい人
- 裁量トレードでスプレッドを極力抑えたい人(楽天FX口座の方が適切)
- 楽天ポイントをFX取引で貯めたい人(楽天FXは対象、楽天MT4は対象外)
- プログラミングなしで手軽に自動売買を始めたい人(選択型システムトレードの方が向いています)
まとめ:楽天MT4はEA自動売買に安心して取り組める国内唯一の大手MT4口座

楽天MT4は、大手ネット証券の中で唯一MT4に対応しているFX口座です。楽天グループの信頼性、国内サーバーの安定性、EA自動売買とバックテスト機能の充実度を考えると、「信頼できる環境でシステムトレードをしたい」というトレーダーには強くおすすめできます。
一方で、スプレッドは楽天FX口座よりやや広め、スキャルピングには不向き、楽天ポイントは対象外といったデメリットも存在します。
私(為替コヤジ)としては、楽天MT4は「中長期目線でEAを動かしたい、大手証券の安心感を重視するトレーダー」に最適な口座だと考えています。EA自動売買を始めるなら、まず楽天FX口座を開設し、そこから楽天MT4口座を申し込む流れで進めてみてください。



コメント