「トライオートFXでユーロ/英ポンドを運用したいけど、どんな設定がいいですか?」
「ユーロ/英ポンドをやるなら、トラリピとトライオートFXのどちらがいいの?」
本記事ではこんな悩みを解決します。
ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)はレンジ相場になりやすく、リピート系自動売買と相性のいい通貨ペアです。トライオートFXなら、ビルダー機能を使ってトラリピと同じ仕組みの注文(疑似トラリピ)を自分で作ることができます。
私・為替コヤジは2021年1月から、トライオートFXのビルダーでユーロ/英ポンドの疑似トラリピを運用していました。その後、トラリピでもユーロ/英ポンドの取り扱いが始まったため運用をトラリピに移し、最終的にトラリピでは約35万円のプラスで運用を終えています。
本記事では、ユーロ/英ポンドの最新の相場環境と、トライオートFXのビルダーで片道(売り)の注文を作る方法、トラリピとの使い分け、そして過去の設定の記録までをまとめて解説します。
- ユーロ/英ポンドがリピート系自動売買に向いている理由
- ユーロ/英ポンドの最新の相場環境とトライオートFXのスワップ(2026年10月時点)
- 片道(売り)の3条件で見た「今」のエントリー判断
- トライオートFXのビルダーで片道(売り)の注文を作る手順
- ユーロ/英ポンドはトラリピとトライオートFXのどちらで運用すべきか
- 為替コヤジが運用していたトライオートFXのハーフ&ハーフ設定と、その後
ユーロ/英ポンドはリピート系自動売買に向いているか?

まずは、ユーロ/英ポンドがリピート系自動売買に向いているかを確認しておきましょう。
リピート系自動売買に向いている通貨ペアには、いくつかの共通点があります。特に重要なのは「レンジ相場を形成していること」と「高値と安値の差が小さいこと」です。
| 条件 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| レンジ相場を形成している | ○ | 経済的な結びつきが強いユーロ圏と英国の通貨同士で、一方的なトレンドが続きにくい |
| 高値と安値の差が小さい | ○ | リーマンショック以降はおおむね0.70~0.95英ポンドで推移している |
| 適度な値動きがある | △ | 値動きは比較的穏やかで、利益幅を広げすぎると決済されにくい |
| 証拠金が少なくて済む | ○ | 1,000通貨単位で取引でき、少額から始めやすい |
| スワップポイント | ○(売り) | 英国の金利がユーロ圏より高く、売りでスワップを受け取れる |
旧記事ではスワップポイントを「×」と評価していましたが、現在は英国とユーロ圏の金利差により、売りならスワップを受け取れる状態です。レンジ相場とプラススワップの両方を活かせるため、ユーロ/英ポンドは片道(売り)のリピート系自動売買と相性のいい通貨ペアと言えます。
リピート系自動売買に向いた通貨ペアの選び方は、下記の記事で詳しく解説しています。
ユーロ/英ポンドの最新の相場環境

次に、2026年10月時点のユーロ/英ポンドの相場環境と、トライオートFXのスワップポイントを確認しておきましょう。
| 項目 | 内容(2026年10月初旬時点) |
|---|---|
| 現在のレート | 0.85英ポンド前後 |
| 政策金利 | 英国(イングランド銀行):3.75% ユーロ圏(ECB):預金ファシリティ金利2.50% |
| トライオートFXのスワップ(1万通貨・1日あたり) | 売り:+58円/買い:-66円(2026年8月時点の集計) |
| 取引手数料 | 無料(マニュアル注文・自動売買ともに) |
| 最小取引単位 | 1,000通貨 |
※スワップポイントは日々変動します。最新の値は必ずインヴァスト証券の公式サイトでご確認ください。
ユーロ/英ポンドは2026年前半に0.86~0.87英ポンド前後で推移した後、7月に下落し、10月初旬は0.85英ポンド前後です。
長期の値動きや金利環境の詳しい解説は、トラリピのユーロ/英ポンド記事にまとめています。
片道(売り)の3条件で診断|2026年10月時点のエントリー判断

ここからは、片道のリピート系自動売買に適した通貨ペアを選ぶ3つの条件で、今のユーロ/英ポンド(売り)を診断します。
トライオートFXでもトラリピでも、考え方は同じです。
| 条件 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| ① プラススワップが大きい | ○ | トライオートFXの売りスワップは1万通貨あたり1日+58円 |
| ② レンジ相場を形成している | ○ | 長期的にレンジ相場が続いており、値動きの幅も比較的小さい |
| ③ レートがレンジの端にある | △ | 0.85英ポンド前後は2026年の推移の中では下側。売りに適した天井付近ではない |
診断結果をまとめると、通貨ペアとしての条件はそろっているものの、売りを新規で始めるには少し下がりすぎていると私は判断しています。
売りの片道はレンジの天井付近から始めるのが基本です。2026年前半の水準(0.86~0.87英ポンド台)まで戻ってくるのを待つ方が、含み損を抱えにくいスタートを切れます。
片道の考え方の詳細は、下記の記事で解説しています。
トライオートFXのビルダーで片道(売り)の注文を作る方法

トライオートFXでは、ビルダー機能を使うとトラリピと同じように、一定の間隔で注文を並べるリピート注文を自分で作ることができます。
ここでは、ユーロ/英ポンドの売りだけを仕掛ける片道の注文を作る手順を解説します。エントリーのタイミングが来たときに慌てないよう、手順を確認しておきましょう。
1. ビルダーで「マルチカスタム」を選ぶ
まず、ビルダーで「FXで作る」→「マルチカスタム」→「EUR/GBP」と進みます。
マルチカスタムでは、レンジ幅、注文の本数、間隔、利益幅などを入力して、複数の注文をまとめて作ることができます。

※画像は旧設定(ハーフ&ハーフの売りベースレンジ)を作成したときのものです。
2. 売りだけで注文を作る
片道(売り)では、売買の方向を「売り」にして注文を作ります。
たとえば、次のような入力例が考えられます。
入力例:0.8600~0.9000のレンジに、20pips間隔で21本の売り注文(各1,000通貨、利益幅80pips)
※ビルダーの使い方を説明するための例です。推奨設定ではありません。
レンジは、売りの片道であれば直近の高値付近から上に余裕を持って設定します。レンジを狭くしすぎると、少し上抜けただけで注文がなくなり、含み損だけが残ってしまいます。
3. 「レンジ幅(pips)」は植木算で計算する
ビルダーで迷いやすいのが「レンジ幅(pips)」の入力です。
上の入力例では、レンジは0.9000-0.8600=0.0400です。ユーロ/英ポンドのように円が絡まない通貨ペアでは1pips=0.0001なので、0.0400は400pipsになります。
ただし、このまま400pipsと入力すると注文は20本になってしまいます。両端に注文を置くために間隔の20pipsを足して420pipsと入力すると、21本になります(植木算)。
4. 「カウンター固定」にチェックを入れる
「カウンター固定」にチェックを入れると、決済後に再び注文を出す価格(カウンター価格)が常に同じ価格に固定されます。
チェックを入れないと、決済がずれたときに次の注文の価格も少しずつずれてしまい、等間隔の注文が崩れていきます。トラリピと同じ動きにしたい場合は、必ずチェックを入れておきましょう。
5. 100本を超える場合は分けて発注する
ビルダーは1度に100本までしか発注できません。100本を超える場合は、レンジを分けて2回以上に分けて発注します。
また、レンジごとに分けて発注しておくと、あとから一部の注文だけを止めたいときに管理しやすくなります。
6. 出口(ストップロス)を決めておく
片道の注文でも、想定レンジを大きく上抜けたときにどうするかは最初に決めておきましょう。
旧設定ではストップロスを入れずに運用していましたが、他の通貨ペアではそれが原因で損切りの判断が遅れ、損失を大きくしてしまいました。「ここまで来たら撤退する」という価格を、注文を作る段階で決めておくことをおすすめします。
7. 運用資金は「どこまで耐えるか」から逆算する
トラリピには運用試算表がありますが、トライオートFXでは、ロスカットレートを自分で計算する必要があります。
先に「どの価格まで耐えるか」を決め、そのために必要な資金を逆算してください。運用資金の目安や計算の考え方は、下記の記事で解説しています。
ビルダーを含むトライオートFXの自動売買機能の全体像は、下記の記事をご覧ください。

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※特典の内容や条件は変更される場合があります。最新の内容はリンク先でご確認ください。
ユーロ/英ポンドはトラリピとトライオートFXのどちらで運用すべき?

ユーロ/英ポンドは、トラリピでもトライオートFXでも運用できます。私自身も両方で運用した経験があります。
どちらを選ぶかは、設定の手軽さを重視するか、自由度を重視するかで決めるのがおすすめです。
| 項目 | トラリピ | トライオートFX |
|---|---|---|
| 設定のしやすさ | レンジと本数を入力するだけで簡単 | ビルダーで植木算などの計算が必要 |
| 設定の自由度 | トラリピの仕組みに沿った設定 | ビルダーで細かく作り込める |
| 資金管理のツール | 運用試算表やリスクシミュレーションがある | ロスカットレートは自分で計算する |
| ユーロ/英ポンド売りのスワップ | プラス(水準は公式サイトで確認) | プラス(2026年8月時点で1日+58円) |
| 向いている人 | 手軽に始めたい初心者 | 自分で設定を工夫したい中級者 |
私がトライオートFXからトラリピに運用を移したのは、トラリピでユーロ/英ポンドの取り扱いが始まり、メイン口座のトラリピにまとめた方が管理しやすかったからです。
トライオートFXをメイン口座にしている方や、ビルダーで細かく設定したい方は、トライオートFXで運用しても問題ありません。両者の違いは、下記の記事で詳しく比較しています。
【過去の記録】為替コヤジのトライオートFX ハーフ&ハーフ設定

ここからは、私がトライオートFXで運用していたユーロ/英ポンドのハーフ&ハーフ設定を記録として紹介します。
現在は運用しておらず、推奨設定ではありません。過去の参考としてご覧ください。
当時の設定内容
過去20年の月足チャートがおおむね0.70~0.96英ポンドに収まっていたため、中央値の0.83英ポンドを境に、下に買い、上に売りを仕掛けていました。
中央値付近には「コアレンジ」を追加し、ベースレンジの注文の間に交互に配置することで、重なる範囲は実質10pips間隔になるようにしていました。
| 設定内容 | 買い | 売り |
|---|---|---|
| レンジ | ベース:0.7010~0.8290 コア:0.7820~0.8300 |
ベース:0.8310~0.9590 コア:0.8320~0.8800 |
| 注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
| 注文本数 | ベース:65本 コア:25本 |
ベース:65本 コア:25本 |
| 注文間隔 | 20pips (コアと重なる範囲は実質10pips) |
20pips (コアと重なる範囲は実質10pips) |
| 利益幅 | 80pips | 80pips |
| ストップロス | なし | なし |
ビルダーでは、売りのコアレンジ、買いのコアレンジ、売りのベースレンジ、買いのベースレンジの4つに分けて発注していました。

運用資金は100万円でスタートしました。自作のExcelツールで計算したロスカットレートは、売りが0.9247英ポンド、買いが0.7274英ポンドで、レンジの端まで耐えるには約130万円が必要な計算でした。運用開始時点ではレンジの端まで余裕があったため、100万円で始めています。
旧設定のその後
トライオートFXでのユーロ/英ポンドの運用は、2021年1月から3月までの約3か月間です。
運用開始後まもなく、トラリピでもユーロ/英ポンドの取り扱いが始まったため、トライオートFXを停止し、メイン口座のトラリピに運用を移しました。トライオートFXでは、それまでの運用で抱えていた損失を、このユーロ/英ポンドの疑似トラリピなどで取り戻す形で運用を終えています。
移行後のトラリピでのユーロ/英ポンドは、2021年から2026年4月まで運用し、通算約35万円のプラスで全決済しました。13通貨ペアの中でも、数少ないプラスで運用を終えられた通貨ペアです。
トライオートFXとトラリピの運用実績は、それぞれ下記の記事で公開しています。
ユーロ/英ポンドの運用から学んだこと
ユーロ/英ポンドがプラスで終えられた最大の理由は、レートが設定したレンジの中で推移し続けたことです。一方的なトレンドが出にくいという通貨ペアの特徴が、そのまま結果に表れました。
ただしハーフ&ハーフでは、レートが中央値より下にある間は、買いポジションにマイナススワップがかかっていました。同じレンジ通貨ペアでも、スワップがプラスの売りだけに絞れば、さらに効率よく運用できたというのが今の実感です。
この経験が、スワップがプラスの方向だけに仕掛ける「片道」の考え方にたどり着いた理由のひとつです。
よくある質問

トライオートFXのユーロ/英ポンドについて、よくいただく質問にお答えします。
Q. トライオートFXのユーロ/英ポンドは買いと売りのどちらがいいですか?
2026年10月時点では、売りでスワップを受け取れるため、片道で運用するなら「売り」がおすすめです。買いはスワップがマイナスで、レートが下がり続けた場合は含み損に加えてスワップの支払いも続きます。
Q. 今から売りで始めてもいいですか?
2026年10月初旬時点では、ユーロ/英ポンドは2026年の推移の中では下側にあるため、私なら売りの新規エントリーは見送ります。レートがレンジの上側に戻るのを待つのがおすすめです。
Q. ビルダーで注文を作るのは難しくないですか?
レンジ幅の計算(植木算)と「カウンター固定」の設定さえ押さえれば、それほど難しくありません。計算や設定に不安がある方は、レンジと本数を入力するだけで設定できるトラリピを選ぶのもひとつの方法です。
Q. 過去の設定をそのまま使ってもいいですか?
おすすめしません。旧設定はハーフ&ハーフでストップロスもない設定です。結果的にプラスで終えられましたが、レンジを外れていれば損失が出ていた可能性もあります。片道の考え方で設定し直してください。
まとめ:トライオートFXのユーロ/英ポンドは「ビルダーで片道(売り)」を作る

本記事では、トライオートFXでユーロ/英ポンドを運用する方法と、過去のハーフ&ハーフ設定の記録を紹介しました。
要点を整理すると以下の通りです。
- ユーロ/英ポンドはレンジ相場になりやすく、売りでスワップを受け取れるため、片道(売り)と相性がいい
- 2026年10月初旬は2026年の推移の中では下側にあり、売りの新規エントリーは「待ち」の局面
- トライオートFXでは、ビルダーの「マルチカスタム」で売りだけの注文を作れる
- レンジ幅は植木算で計算し、「カウンター固定」にチェックを入れておく
- 手軽さ重視ならトラリピ、自由度重視ならトライオートFXがおすすめ
トライオートFXは、ビルダーを使いこなせば、トラリピと同じ仕組みを自分好みに作り込める自動売買です。
ユーロ/英ポンドがレンジの上側に戻ってきたときに備えて、今のうちにトライオートFXの口座を準備しておくのもひとつの方法です。
トライオートFXの仕組みや特徴は、下記の記事で詳しく解説しています。











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