「トラリピをやってみたいけれど、スプレッドやスワップポイントが気になる…」そんなお悩みはありませんか。
実は、インヴァスト証券のトライオートFXに搭載されている「ビルダー」機能を使えば、トラリピとほぼ同じ仕組みのリピート注文(疑似トラリピ)を自分で作ることができます。
しかもトライオートFXは2024年9月1日に自動売買の取引手数料を撤廃し、取扱通貨ペアも34種類まで拡大しました。米ドル/円や豪ドル/円など、多くの対円通貨ペアで買いスワップも高い水準にあります。
私(為替コヤジ)はトラリピとトライオートFXの両方を長年運用してきました。トライオートFXでは7年間の運用の中で、ビルダーを使った疑似トラリピも実際に組んでいます。
この記事では、2026年10月時点の最新情報をもとに両者のコスト・スワップ・通貨ペアを比較し、2025年10月にリニューアルされた新しいビルダーで疑似トラリピを作る手順を、豪ドル/円の設定例と必要資金の計算付きでわかりやすく解説します。
- トラリピとトライオートFXの最新比較(手数料・スプレッド・スワップ・通貨ペア)
- トライオートFXがトラリピの代わりとして有力な理由と、他のリピート系注文との違い
- 2025年10月リニューアル後のビルダーで疑似トラリピを作る手順
- 豪ドル/円の具体的な設定例と、必要資金の計算方法
- 疑似トラリピを運用するときの注意点とよくある質問
トラリピの代わりとしてトライオートFXが有力な理由

まずは、なぜ「トラリピの代わり」にトライオートFXが向いているのかを整理します。結論からお伝えすると、トライオートFXはトラリピの売りである「設定の自由度」を再現でき、そのうえで手数料・通貨ペア数・買いスワップで有利な点があるからです。ここでは、他のリピート系注文との違い、通貨ペア、取引コスト、スワップポイントの順に最新データで比較します。
トラリピの強みは「設定の自由度」
トラリピ(マネースクエア)の最大の魅力は、注文を仕掛けるレンジ、注文間隔、利益確定幅、損切りの有無を自分で自由に決められることです。この自由度があるからこそ、「想定レンジ内に買い注文を均等に並べて、損切りせずに反発を待つ」というリピート系注文の王道戦略を取ることができます。
一方、リピート系注文の中には、注文間隔があらかじめ用意された値幅から選ぶ方式だったり、レンジを指定できなかったりするサービスもあります。そうしたサービスでは、トラリピと同じ設定をそのまま再現することはできません。
トライオートFXは「設定型自動売買」に分類されるサービスで、ビルダーを使えばレンジ・注文間隔・利確幅・損切りの有無をすべて自分で決められます。つまり、トラリピと同じ「仕掛け方」を自分で組み立てられるのです。
主なリピート系注文との違い
トラリピの代替候補になりやすいサービスと比較すると、違いがはっきりします。ポイントは「注文間隔・利確幅を自由に決められるか」「レンジを指定できるか」「自動損切りなしで運用できるか」の3点です。
| サービス | 注文間隔・利確幅 | レンジ指定 | 自動損切り |
|---|---|---|---|
| トラリピ | 自由に設定 | できる | あり・なしを選択 |
| トライオートFX(ビルダー) | 自由に設定 | できる | あり・なしを選択 |
| 松井証券FX(自動売買) | 自由に設定 | できる | あり・なしを選択 |
| ループイフダン | 用意された値幅から選択 | できない | あり・なしを選択 |
| iサイクル2取引 | 相場に追従して注文を配置 | 相場追従型 | 追従時に損切りが発生 |
なお、旧記事では「ループイフダンは無条件に自動損切りされる」とお伝えしていましたが、ループイフダンは2018年2月から損切り設定の「あり・なし」を選べるようになっています。ただし、注文間隔は用意された値幅から選ぶ方式で、レンジも指定できないため、トラリピと同じ設定の再現には向きません。
トラリピに近い設定ができるのは、トライオートFXと松井証券FXの自動売買です。少額から試したい方は1通貨単位から取引できる松井証券FX、通貨ペアの豊富さや買いスワップの高さを重視するならトライオートFXが有力な選択肢になります。各サービスの違いは、以下の記事で詳しく比較しています。

取扱通貨ペアはトライオートFXが34種類
リピート系注文では、値動きの性質が異なる通貨ペアに分散することがリスク管理の基本です。その点で、選べる通貨ペアの数は大きな武器になります。
2026年10月時点で、トラリピの取扱通貨ペアは18種類、トライオートFXは34種類です。しかもトラリピで取引できる18通貨ペアはすべてトライオートFXでも取引でき、さらにトライオートFXにしかない通貨ペアが16種類あります。
| 区分 | 通貨ペア |
|---|---|
| 両方で取引できる (18種類) |
米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドル、ユーロ/英ポンド、米ドル/カナダドル、豪ドル/NZドル、米ドル/シンガポールドル、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ |
| トライオートFXのみ (16種類) |
スイスフラン/円、人民元/円、ノルウェークローネ/円、チェココルナ/円、ポーランドズロチ/円、ハンガリーフォリント/円、豪ドル/カナダドル、NZドル/カナダドル、米ドル/スイスフラン、ユーロ/豪ドル、ユーロ/ポーランドズロチ、スイスフラン/トルコリラ、スイスフラン/メキシコペソ、スイスフラン/南アランド、スイスフラン/ハンガリーフォリント、ノルウェークローネ/南アランド |
| トラリピのみ | なし |
※2026年10月時点の各社公式情報・比較サイトの掲載情報をもとに作成。取扱通貨ペアは変更される場合があります。
豪ドル/カナダドルやユーロ/豪ドルなど、円や米ドルが絡まない通貨ペアに分散したいときは、トライオートFXのビルダーが活躍します。
取引コストは「手数料0円」で横並び、差はスプレッド
旧記事執筆時点では、トライオートFXの自動売買には1,000通貨あたり片道20円などの取引手数料がかかっていました。しかし、2024年9月1日に自動売買の取引手数料が撤廃され、現在はトラリピと同じく手数料0円です。
ただし、手数料撤廃と同時に、トライオートFXでは自動売買とマニュアル取引(裁量取引)で異なるスプレッドが配信されるようになりました。米ドル/円0.2銭などの「原則固定スプレッド」はマニュアル取引向けで、自動売買のスプレッドは原則固定の対象外です。比較するときは、必ず自動売買のスプレッドで見る必要があります。
同じ日に取得された参考スプレッドをもとに、1,000通貨を1回取引(新規+決済)したときのスプレッドコストを比べると、以下のとおりです。
| 通貨ペア | トラリピ | トライオートFX(自動売買) |
|---|---|---|
| 米ドル/円 | 約44円 | 約23円 |
| 豪ドル/NZドル | 約55円 | 約45円 |
| ユーロ/英ポンド | 約16円 | 約37円 |
| 米ドル/カナダドル | 約36円 | 約38円 |
※FXクイックナビ掲載の参考スプレッド(2026年9月15日取得)から算出。両社とも自動売買のスプレッドは原則固定ではなく、相場状況によって変動します。トラリピはスプレッドを公式に開示していません。
米ドル/円や豪ドル/NZドルではトライオートFXが有利な一方、ユーロ/英ポンドではトラリピのほうが低コストです。「どちらが常に安い」ではなく、運用したい通貨ペアごとに比べることが大切です。なお、トライオートFXのスプレッドは、PC版取引ツールの「トレード」画面で銘柄横の拡大ボタンを押すと、マニュアル取引用と自動売買用をそれぞれ確認できます。
自動売買のコストの考え方は、以下の記事でも詳しく解説しています。

買いスワップはトライオートFXが優勢な通貨ペアが多い
長期運用が前提のリピート系注文では、スワップポイントの差が年単位で大きく効いてきます。特に買いの疑似トラリピでは、買いスワップの高さがそのまま収益の上乗せになります。
スワップポイント(1万通貨あたり・1日の平均値)
| 通貨ペア | トラリピ (買い/売り) |
トライオートFX (買い/売り) |
|---|---|---|
| 米ドル/円 | 76円/-164円 | 119円/-195円 |
| ユーロ/円 | 87円/-131円 | 78円/-133円 |
| 英ポンド/円 | 156円/-186円 | 164円/-244円 |
| 豪ドル/円 | 102円/-134円 | 106円/-161円 |
| NZドル/円 | 21円/-52円 | 48円/-98円 |
| 豪ドル/NZドル | 61円/-71円 | 80円/-85円 |
| 米ドル/カナダドル | 95円/-105円 | 65円/-75円 |
| メキシコペソ/円(10万通貨) | 70円/-150円 | 152円/-304円 |
※みんかぶ(FX/為替)掲載の平均値(トライオートFX:2026年8月26日調査、トラリピ:2026年9月28日調査)。スワップポイントは日々変動し、受け取りから支払いに転じることもあります。
表のとおり、米ドル/円・NZドル/円・メキシコペソ/円などの買いスワップはトライオートFXが大きくリードしています。買い中心の疑似トラリピなら、トライオートFXの「高スワップ」は大きな魅力です。
一方で、売りのマイナススワップはトライオートFXのほうが大きい通貨ペアが多く、米ドル/カナダドルやユーロ/円の買いスワップはトラリピが上回っています。旧記事では「トラリピのマイナススワップがエグい」とお伝えしましたが、現在は状況が変わっています。売り注文を多く使う設定では、トラリピのほうがスワップ負担を抑えられるケースもある点は覚えておきましょう。
トラリピとトライオートFXの総合的な比較は、こちらの記事にまとめています。

トライオートFXのビルダーとは?

ここからが本題です。疑似トラリピを作るために使うのが、トライオートFXの「ビルダー」機能です。ビルダーは2019年7月に登場し、2025年10月11日のアップデートで操作がさらにシンプルになりました。ここではビルダーの特徴と、疑似トラリピ作りで重要になる「カウンター値」「フォロー値」の意味を解説します。
ビルダーの主な特徴
トライオートFXの自動売買には、用意された戦略を選ぶだけの「セレクト」や、質問に答えると戦略を提案してくれる「オートセレクト」などもあります。その中でビルダーは、プログラミング不要で、自分だけの自動売買ロジックを一から作れる機能です。
- カスタム性が高い:レンジ・注文本数・数量・利確幅・損切り・カウンター値などを自由に設定できます。
- スマホアプリでも作成できる:PCだけでなく、スマホアプリ「トライオート」からも作成・変更が可能です。
- 稼働前にシミュレーションできる:作ったロジックを過去の相場で動かした場合の成績を確認できます(公式解説では過去3年間のシミュレーション結果が表示されています)。
- あとから設定を変更できる:本数を減らして必要資金を抑えるなど、作成後のアレンジも簡単です。
トライオートFXの自動売買機能(セレクト・オートセレクト・ビルダー・テクニカルビルダー・チャートメイク)の使い分けは、以下の記事で解説しています。

2025年10月のアップデートで設定がシンプルに
以前のビルダーは「シングルカスタム」「マルチカスタム」を選んでから作成する方式で、レンジ幅の入力にも少しコツが必要でした。2025年10月11日のアップデート後は、「いくらで買うか」「いくらで決済するか」「決済した後いくらで買うか」の順に入力していくだけで、トラリピのような複数本の注文をまとめて作成できます。
入力する主な項目は以下のとおりです。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| 売買 | 買い注文か売り注文かを選びます。 |
| レンジ | 注文を並べる基準価格です。買いの場合はレンジの上限価格を入力します(公式解説の例では、買い・レンジ160円・値幅2,000pipsで160円〜140円の範囲になります)。 |
| 値幅 | 注文を並べる範囲の広さ(pips)です。 |
| 本数 | 値幅の中に均等に並べる注文の数です。 |
| 数量 | 1本あたりの取引数量です。「0.1万」で1,000通貨になります。 |
| 利確幅 | 建玉価格から利益方向に何pips動いたら決済するかを設定します。 |
| カウンター固定 | 決済後、毎回同じ価格で新規注文を繰り返す設定です。トラリピと同じ動きにするには必須です。 |
※画面の表記は、PC版・スマホアプリ版やバージョンによって異なる場合があります。
カウンター値とフォロー値の違い
疑似トラリピを作るうえで、最も重要なのがカウンター値です。決済後の再エントリー条件を決める項目で、フォロー値と混同しやすいので違いを押さえておきましょう。
カウンター値は、買いの場合は決済価格からいくら下がったら、売りの場合はいくら上がったら再びエントリーするかという条件です。ここで「カウンター固定」を使うと、各注文が常に最初と同じ価格でエントリーを繰り返すようになり、トラリピと同じ仕組みになります。
フォロー値は、買いの場合は決済価格からいくら上がったら、売りの場合はいくら下がったら再びエントリーするかという条件です。相場の流れに乗る、いわゆるトレンドフォロー型の設定で、疑似トラリピでは使いません。
注文方法の基本(IFD・OCOなど)をおさらいしたい方は、以下の記事も参考にしてください。

トライオートFXのビルダーでトラリピを作る方法【豪ドル/円の設定例】

それでは、実際にビルダーで疑似トラリピを作ってみましょう。ここでは、トラリピでも人気の高い豪ドル/円を例に、設定内容の決め方から入力手順、必要資金の計算までを順番に解説します。豪ドル/円は2026年10月1日時点で109円台で推移しており、年初来では104円台〜114円台の範囲で動いています。
豪ドル/円の設定例
今回は、豪ドル/円の買い注文を90円〜110円の間に50pips(0.5円)刻みで仕掛ける設定を例にします。
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| 通貨ペア | 豪ドル/円 |
| 売買 | 買い |
| 想定レンジ | 90円〜110円 |
| 注文数量 | 1,000通貨 |
| 注文間隔 | 50pips(0.5円) |
| 利益確定幅 | 50pips(1回あたり500円) |
| 注文本数 | 41本 |
| 損切り | なし |
利確幅を注文間隔と同じ50pipsにすると、ひとつ上の注文価格で利益確定するシンプルなトラリピ型になります。1,000通貨×50pipsなので、1回の決済で500円(スプレッド等を除く)の利益です。利確幅を広げると1回の利益は増えますが、決済の回数は減りやすくなります。
なお、この設定例は仕組みを理解していただくためのものです。豪ドル/円は2025年4月の急落局面で一時90円を割り込んだこともあるため、実際のレンジは過去の高値・安値を確認したうえで、ご自身の資金に合わせて決めてください。
注文本数は「植木算」で計算する
設定で間違えやすいのが注文本数です。90円〜110円の20円(2,000pips)を50pipsで割ると40本になりそうですが、これでは端の価格(90円)に注文が入りません。
たとえば、70円〜75円に1円刻みで注文を入れると、70円・71円・72円・73円・74円・75円の6本が必要です。つまり、注文本数=想定レンジの幅÷注文間隔+1本になります。いわゆる植木算ですね。
今回の例では、2,000pips÷50pips+1本=41本です。新しいビルダーでは「値幅2,000pips・本数41本」と入力すれば、110円から90円まで0.5円刻みで41本の注文が並びます(公式解説の「値幅2,000pips・本数51本=0.4円刻み」と同じ計算方法です)。
ビルダーの設定手順
設定内容が決まったら、ビルダーで入力していきます。新しいビルダーは、上から順番に入力していくだけで完成します。
- トライオートにログインし、メニューから「ビルダー」を開きます。
- 銘柄を選択し、「FX」タブから「AUD/JPY(豪ドル/円)」を選びます。
- いくらで買うかを入力します。売買「買い」、レンジ「110円」、値幅「2,000pips」、本数「41本」、数量「0.1万」と設定します。
- いくらで決済するかを入力します。利確幅に「50pips」を設定します。
- 決済した後いくらで買うかを設定します。「カウンター固定」を選び、毎回同じ価格で買い直すようにします。
- 「ロジック作成」を押し、注文設定の一覧で、110.00円・109.50円……90.00円と0.5円刻みで41本並んでいるかを確認します。
- 「シミュレーションを見る」で過去の成績や必要な証拠金を確認します。
- 内容に問題がなければ発注して稼働させます。
手順6の確認は必ず行ってください。レンジの上限・下限や注文間隔が意図どおりになっているかを、発注前に一覧で目視チェックするのが、設定ミスを防ぐいちばん確実な方法です。損切りを入れたい場合は、ビルダーで損切りの設定を付け加えることもできます。
必要資金の目安を計算しよう
疑似トラリピでいちばん大切なのは、想定レンジの下限まで下落しても強制ロスカットされない資金を用意することです。トライオートFXは有効比率が100%以下になると、すべての建玉がロスカットされます。
今回の設定例で、豪ドル/円が下限の90円まで下落し、41本すべての買いポジションを保有した場合を計算してみます。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 含み損 | (0円+500円+1,000円+……+20,000円)の合計 | 410,000円 |
| 必要証拠金 | 90円×1,000通貨×4%×41本 | 147,600円 |
| 合計 | 含み損+必要証拠金 | 557,600円 |
つまり、90円まで耐えるには最低でも約56万円が必要です。実際にはスプレッドの拡大や、下限を割り込んだ後のさらなる下落にも備える必要があるため、余裕を持って70万円程度は用意しておきたいところです。資金を抑えたい場合は、本数を減らす(注文間隔を広げる)か、数量を調整しましょう。
トライオートFXの運用資金の考え方は、以下の記事で資金別にシミュレーションしています。

疑似トラリピを運用するときの注意点

ビルダーを使えばトラリピに近い運用ができますが、まったく同じというわけではありません。始めてから「思っていたのと違う」とならないよう、運用前に知っておきたい注意点をまとめます。
自動売買のスプレッドは原則固定ではない
前述のとおり、トライオートFXの原則固定スプレッドはマニュアル取引向けで、自動売買のスプレッドは対象外です。経済指標の発表前後や早朝など、流動性が低い時間帯にはスプレッドが広がることがあります。コストを比べるときは、公式サイトに大きく掲載されているマニュアル取引のスプレッドではなく、自動売買のスプレッドで判断しましょう。
レンジアウトと強制ロスカットに注意
リピート系注文は、レンジ相場では利益を積み上げやすい一方、相場が一方向に動き続けるトレンド相場が苦手です。買いの疑似トラリピで相場がレンジの下限を割り込むと、含み損を抱えたまま新しい注文が入らない「塩漬け」状態になります。
損切りなしで運用するなら、資金管理がすべてです。証拠金に余裕を持たせ、スマホアプリで有効比率を定期的にチェックする習慣をつけましょう。リスクとの向き合い方は、以下の記事で詳しく解説しています。

トラリピの独自機能はそのまま再現できない
トラリピには、決済価格を相場に合わせて引き上げる「決済トレール」や、2025年3月に追加された「レンジシフト」など、マネースクエア独自の機能があります。これらはトライオートFXのビルダーでそのまま再現することはできません。
また、トライオートFXの自動売買は「1つの注文に対して1つの建玉しか保有しない」設計です。建玉を手動で決済すると、その自動売買注文は稼働停止になる点も覚えておきましょう。トラリピの機能を最大限に活かしたい方は、トラリピ本家を使うのがおすすめです。

ハーフ&ハーフや片道トラリピも作れる
ビルダーは、買いだけでなく売りの注文も作れます。そのため、レンジの上半分に売り、下半分に買いを仕掛ける「ハーフ&ハーフ」も、売り・買いの2つのロジックを作るだけで再現できます。トラリピにない通貨ペアでハーフ&ハーフを仕掛けたいときにも便利です。
ただし、売り注文はマイナススワップが発生しやすく、前述のとおりトライオートFXは売りスワップの負担が大きい通貨ペアが多い点に注意してください。ハーフ&ハーフの考え方や、より安全性を重視した片道トラリピについては、以下の記事が参考になります。


トライオートFXの疑似トラリピに関するよくある質問

最後に、トライオートFXで疑似トラリピを始める方からよくいただく質問にお答えします。
Q. トライオートFXの自動売買に手数料はかかりますか?
A. かかりません。2024年9月1日に自動売買の取引手数料が撤廃され、現在はマニュアル取引・自動売買ともに取引手数料は0円です。口座開設・管理費も0円です。ただし、実質的なコストとしてスプレッドがかかります。また、同じ通貨ペア・同じ注文手法・同じ売買区分で取引数量の合計が100万通貨を超える場合は、約定価格に大口マークアップが加算されます。
Q. いくらから始められますか?
A. 取引単位は原則1,000通貨からで、個人の必要証拠金は時価評価額の4%以上です。ただし、疑似トラリピは複数のポジションを同時に持つため、必要証拠金だけでなく含み損に耐えられる資金が必要です。上で紹介した計算方法で、想定レンジの下限まで耐えられる金額を確認してから始めましょう。なお、ハンガリーフォリント/円・南アランド/円・ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ・ノルウェークローネ/南アランドは10,000通貨単位です。
Q. トラリピと併用するのはありですか?
A. おすすめです。たとえば、ユーロ/英ポンドのようにトラリピのほうがスプレッドの狭い通貨ペアはトラリピで、米ドル/円や豪ドル/円など買いスワップを重視したい通貨ペアや、トラリピにない通貨ペアはトライオートFXで運用するといった使い分けができます。複数のサービスに分けることは、システムリスクの分散にもなります。
Q. 利益にかかる税金はどうなりますか?
A. トラリピもトライオートFXも、FXの利益は申告分離課税の対象で、税率は一律20.315%(所得税15%・住民税5%・復興特別所得税0.315%)です。決済した為替差損益と、決済またはスワップ振替をしたスワップポイントが課税対象になります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ:高スワップの疑似トラリピならトライオートFXのビルダー

最後に、この記事のポイントを振り返ります。トライオートFXのビルダーは、トラリピの「設定の自由度」を再現しながら、手数料・通貨ペア・買いスワップで有利な面を持つ、リピート系注文の有力な選択肢です。
- トライオートFXは2024年9月1日に自動売買の手数料を撤廃し、トラリピと同じく手数料0円になりました。
- 取扱通貨ペアは34種類で、トラリピの18種類をすべてカバーしています。
- 米ドル/円・豪ドル/円・NZドル/円など、多くの対円通貨ペアで買いスワップがトラリピを上回っています。
- 2025年10月のアップデートでビルダーが使いやすくなり、「値幅」と「本数(=値幅÷注文間隔+1)」を入れてカウンター固定にするだけで疑似トラリピが作れます。
- 自動売買のスプレッドは原則固定ではなく、通貨ペアによってはトラリピのほうが低コストな場合もあります。
買い中心でスワップも狙いたいなら、トライオートFXの疑似トラリピは非常に魅力的です。まずは口座を開設し、ビルダーのシミュレーションで自分の資金に合った設定を探すところから始めてみてください。
トライオートFXの基本情報や評判は、以下の記事で詳しく解説しています。




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