トラリピを始めるとき、多くの方が最初に悩むのが「どの通貨ペアを選ぶか」です。
実は、トラリピの成績は設定の細かさよりも「どの通貨ペアを、どちらの方向で、どのタイミングで仕掛けるか」でほぼ決まります。
以前の私は、レンジの広さや総推移、必要資金などから「トラリピに向いている通貨ペア」を比較し、買いと売りを両方仕掛けるハーフ&ハーフを中心に運用していました。
しかし、14年間トラリピを運用してきた現在の私・為替コヤジは、従来の両建て型ではなく「片道トラリピ」を基本としています。
そのため本記事では、「トラリピに向いているか」だけでなく、片道トラリピとして運用する条件を満たしているかという視点で通貨ペアの選び方を解説します。マネースクエアで取引できる全18通貨ペアのスワップの向きも一覧表にまとめましたので、通貨ペア選びの参考にしてください。
- トラリピで通貨ペアを選ぶときの基本的な考え方
- 片道トラリピに向いている通貨ペアの3つの条件
- 通貨ペアを比較するときに確認したい4つのポイント(高低差・総推移・証拠金・スワップ)
- トラリピで取引できる全18通貨ペアと、スワップがプラスになる方向の一覧
- 片道トラリピの候補として検討したい6つの通貨ペア
- 為替コヤジが14年間のトラリピ運用でたどり着いた通貨ペアの選び方
本記事を読み終えると、片道トラリピで通貨ペアを選ぶ際に、何をどの順番で確認すればよいのかが分かります。
なお、トラリピの口座開設がまだの方は、この機会に下の公式サイトから口座開設しておきましょう。口座開設・維持費は無料なので、口座だけ作っておき、条件が揃ったタイミングで仕掛けることもできます。
トラリピの通貨ペア選びは「両建て」から「片道」の時代へ

まずは、通貨ペアを選ぶ前提となる考え方を整理しておきます。どの戦略で運用するかによって、「向いている通貨ペア」の意味そのものが変わるからです。
かつてのトラリピでは、想定レンジの上半分に売り、下半分に買いを仕掛けるハーフ&ハーフが王道とされていました。この戦略では「レンジが続くこと」が大前提なので、とにかく狭いレンジで上下する通貨ペアが「トラリピ向き」と呼ばれてきました。
ところが、永遠に続くレンジは存在しません。レンジを抜けると片方の注文はリピートが止まり、含み損に加えてマイナススワップの支払いが毎日続くことになります。
一方、片道トラリピはスワップがプラスになる方向にだけ注文を仕掛ける戦略です。想定と逆に動いてもスワップを受け取りながら反転を待てるため、ハーフ&ハーフに比べて精神的・資金的なダメージを抑えやすくなります。
つまり、片道トラリピの通貨ペア選びでは「レンジになりやすいか」に加えて、「スワップの向き」と「今のレート位置」まで確認する必要があるのです。
片道トラリピの仕組みや仕掛け方の3ステップは、下の記事で詳しく解説しています。
片道トラリピに向いている通貨ペアの3つの条件

片道トラリピで成果を出せるかどうかは、通貨ペアの選択でほぼ決まります。私が実際の運用を通じて「これだけは外せない」と考えている3つの条件を紹介します。
仕掛ける前に、以下の3つが揃っているかを必ず確認しましょう。
条件1:プラススワップを得られる方向である
これが最も重要な条件です。
片道トラリピの核心は、逆行した際にスワップを受け取りながら耐えることにあります。そのため、受け取れるスワップが小さいと、それだけ耐久力が落ちてしまいます。
反対にスワップが大きければ、含み損の拡大を日々のスワップ収入で緩和でき、精神的な安定にもつながります。
なお、スワップポイントは各国の金利情勢によって日々変動し、方向が逆転することもあります。仕掛ける前だけでなく、運用中も定期的にスワップの向きを確認することが大切です。
条件2:レンジ相場を形成している
片道とはいえ、相場がある程度のレンジ内で動いていることが理想です。
特に、買いを仕掛ける場合は「底が固い」こと、売りを仕掛ける場合は「天井が固い」ことが重要です。底や天井がしっかりしていれば、一時的にレンジを外れても早期の戻りが期待できます。
永遠に続くレンジは存在しませんが、できる限り過去のレンジが確認できる通貨ペアを選ぶことがリスク管理の基本です。
条件3:レートがレンジの端にある
3つ目の条件は「いつ仕掛けるか」に関わるものです。同じ通貨ペアでも、仕掛ける位置によって有利・不利が大きく変わります。
- 買いを仕掛ける場合 → レートがレンジの底付近にある
- 売りを仕掛ける場合 → レートがレンジの天井付近にある
レンジの端から始めることで、レンジ中央から始める場合に比べて、想定した方向への値動きを狙いやすくなります。レートがレンジ中央へ向かうにつれて含み益が生まれ、決済益も積み上がっていきます。
一方、レンジを明確に下抜け・上抜けした場合には含み損が拡大する可能性があります。ロスカットレートを事前に把握し、どこまで逆行しても耐えられるかを確認したうえで仕掛けましょう。
「この通貨ペアならいつでも大丈夫」という固定的な発想は捨てましょう。3つの条件が重なったときに、はじめて片道トラリピを検討します。条件が揃わなければ、無理に仕掛ける必要はありません。「待つこと」も立派な運用のうちです。
通貨ペアを比較するときに確認したい4つのポイント

3つの条件を満たす通貨ペアが複数ある場合や、どちらを優先するか迷う場合は、補助的に次の4つの特徴も比較してください。資金効率や利益の出やすさに直結するポイントです。
- 高低差が小さい
- 値動きが活発(総推移が大きい)
- 必要証拠金が少ない
- 仕掛ける方向のスワップポイントがプラス
以下では、4つの特徴について順番に解説します。
1. 高低差が小さい
1つ目は、一定期間の高値と安値の差である高低差が小さいことです。高低差は、トラリピで必要になる資金の量を左右します。

リピート系注文では、なるべく狭い範囲(高低差)で何度も上下するような値動きが理想です。
高低差が大きいと、その範囲をカバーするための注文本数が増えて必要資金が膨らみ、資金効率が悪化します。
ただし、高低差が大きくてもレンジ相場になっていて値動きが活発であれば、利益をコツコツと積み上げてくれます。資金に余裕がある場合は、高低差が大きい通貨ペアも運用対象として問題ありません。
運用に必要な資金の目安は、下の記事で詳しく解説しています。
2. 値動きが活発(総推移が大きい)
前述のとおり、リピート系注文ではレンジ内で何度も上下して決済を繰り返すような動きが理想です。そのため、細かく上下動を繰り返す通貨ペアほど決済の回数が増え、利益を積み上げやすくなります。
この「上下動の多さ」を測る指標が、トラリピでいう総推移です。総推移とは、一定期間における4時間足の高低差(値幅)をすべて足し合わせた数値のことです。
たとえば下のグラフは2014年の米ドル/円の値動きです。当時の算出例では、年間の最高値121.81円と最安値100.75円の高低差は21.06円でしたが、4時間足の値幅を合計した総推移は402.05円分にもなりました。

つまり、総推移が大きいほど値動きが活発ということになります。
ただし、高低差が大きい通貨ペアは総推移も当然大きくなります。そこで、より厳密に値動きの活発さを比べるには、「総推移÷高低差」で求められる高低差1円(1pips)あたりの総推移を参考にします。この数値が大きい通貨ペアほど、狭い範囲で何度も往復している、つまりトラリピ向きの値動きをしているといえます。
総推移などの通貨ペアごとのデータは、マネースクエアが公式サイトや口座内の情報ツールで公開していますので、口座開設後にぜひ確認してみてください。
なお、値動きが乏しい「凪相場」ではトラリピがなかなか決済されません。その場合の対処法は下の記事を参考にしてください。
3. 必要証拠金が少ない
トラリピのようなリピート系注文は、たくさんのポジションを同時に抱えることになるため、それなりの資金が必要です。
そのため、同じ運用資金であれば1本あたりの必要証拠金が少ない通貨ペアのほうが、より広いレンジをカバーでき、ロスカットまでの余裕も確保しやすくなります。
国内FXでは、個人のレバレッジは最大25倍(必要証拠金は取引金額の4%以上)と定められており、トルコリラ/円などの一部の通貨ペアでは、これより高い証拠金率が適用されることがあります。また、ユーロ/英ポンドや豪ドル/NZドルなど円を含まない通貨ペアの必要証拠金は、左側の通貨(ユーロや豪ドル)を円に換算した金額を基準に計算されます。
ただし、証拠金が高くてもレンジ相場になっていて値動きが活発であれば、利益を積み上げてくれます。高低差と同様に、資金に余裕がある場合は証拠金が高い通貨ペアも運用対象として問題ありません。
証拠金やロスカットレートは、マネースクエアの「らくトラ運用試算表」で事前に確認できます。使い方は下の記事で解説しています。
4. 仕掛ける方向のスワップポイントがプラス
片道トラリピでは、保有する方向(買い・売り)によってスワップポイントの受け取り・支払いが逆になります。
そのため、単純にスワップポイントの金額が大きい通貨ペアを選ぶのではなく、自分が仕掛ける方向でプラススワップになるかを確認することが重要です。
特に片道トラリピでは、レンジから外れたポジションを長期間保有する可能性もあります。スワップポイントは利益という面だけでなく、ポジションを持ち続けるためのコスト(または支え)という面からも確認しておきましょう。
なお、マネースクエアにはプラスのスワップを証拠金に振り替える「スワップ振替」の機能もあります。活用法は下の記事を参考にしてください。
トラリピで取引できる18通貨ペアとスワップの方向

ここからは、実際にトラリピで取引できる通貨ペアを見ていきます。2024年9月にノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(NOK/SEK)、2025年9月に米ドル/シンガポールドル(USD/SGD)が追加され、現在トラリピは18通貨ペアに対応しています。
片道トラリピで最初に確認すべき「スワップがプラスになる方向」もあわせて一覧表にまとめました。
| 通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ | プラスになる方向 | 最小取引単位 |
|---|---|---|---|---|
| 米ドル/円(USD/JPY) | +76円 | -164円 | 買い | 1,000通貨 |
| ユーロ/円(EUR/JPY) | +87円 | -131円 | 買い | 1,000通貨 |
| 英ポンド/円(GBP/JPY) | +156円 | -186円 | 買い | 1,000通貨 |
| 豪ドル/円(AUD/JPY) | +102円 | -134円 | 買い | 1,000通貨 |
| NZドル/円(NZD/JPY) | +21円 | -52円 | 買い | 1,000通貨 |
| カナダドル/円(CAD/JPY) | +57円 | -81円 | 買い | 1,000通貨 |
| トルコリラ/円(TRY/JPY) | +25円 | -40円 | 買い | 1,000通貨 |
| 南アフリカランド/円(ZAR/JPY)※ | +20円 | -140円 | 買い | 1万通貨 |
| メキシコペソ/円(MXN/JPY)※ | +70円 | -150円 | 買い | 1万通貨 |
| ユーロ/米ドル(EUR/USD) | -90円 | +56円 | 売り | 1,000通貨 |
| 英ポンド/米ドル(GBP/USD) | 0円 | -15円 | プラスなし | 1,000通貨 |
| 豪ドル/米ドル(AUD/USD) | +1円 | -21円 | 買い(ごくわずか) | 1,000通貨 |
| NZドル/米ドル(NZD/USD) | -58円 | +38円 | 売り | 1,000通貨 |
| ユーロ/英ポンド(EUR/GBP) | -64円 | +54円 | 売り | 1,000通貨 |
| 米ドル/カナダドル(USD/CAD) | +95円 | -105円 | 買い | 1,000通貨 |
| 豪ドル/NZドル(AUD/NZD) | +61円 | -71円 | 買い | 1,000通貨 |
| 米ドル/シンガポールドル(USD/SGD) | +86円 | -96円 | 買い | 1,000通貨 |
| ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(NOK/SEK) | +4円 | -14円 | 買い | 1万通貨 |
※スワップは2026年9月28日時点で公表されている集計期間の平均値(1日あたり・1万通貨あたり、※印の南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10万通貨あたり)を参考値として掲載しています。スワップポイントは日々変動し、方向が逆転することもあります。最新の数値は必ずマネースクエアの公式サイトでご確認ください。
一覧表を見ると分かるとおり、クロス円(円を含む通貨ペア)は現在すべて「買い」がプラスです。一方、ユーロ/米ドル、NZドル/米ドル、ユーロ/英ポンドのように「売り」でプラスになる通貨ペアもあります。
片道トラリピで買いと売りの両方の候補を持っておくと、相場の局面に応じて柔軟に通貨ペアを選べるようになります。

トラリピの仕組みやメリット・デメリット、始め方については下の記事で詳しく解説しています。
ただし、「取引できる18通貨ペア=すべてが片道トラリピに向いている」という意味ではありません。
片道トラリピでは、通貨ペアそのものだけでなく、
- プラススワップが得られる方向か
- レンジ相場を形成しているか
- 現在のレートがレンジの端に近いか
といった条件を確認する必要があります。
そのため、18通貨ペアを一律に「おすすめ」とするのではなく、その時点の相場環境と運用方向を確認したうえで、片道トラリピの候補を選ぶことが重要です。
次の章では、この考え方をもとに、過去の値動きや私自身の14年間の運用経験も踏まえて、具体的な候補となる通貨ペアを見ていきます。
片道トラリピで検討したい通貨ペア6選

片道トラリピでは、通貨ペアを選んだだけで運用を始めるのではなく、「どちらの方向に仕掛けるのか」「プラススワップを得られる方向か」「現在のレートがレンジのどの位置にあるのか」を確認することが重要です。
ここでは、過去の値動きやレンジ形成の特徴、スワップの向きなどから、片道トラリピの候補として検討したい6つの通貨ペアを取り上げます。
前半の5つは、マネースクエアが「トラリピ世界戦略」として紹介している、関係の深い国・地域同士の通貨を組み合わせた通貨ペアです。経済的な結び付きが強い国同士の通貨はお互いに似た動きをしやすく、レンジ相場を形成しやすいという特徴があります。
なお、以下はランキングではありません。また、同じ通貨ペアでも相場環境によって片道トラリピに適した方向やタイミングは変わります。
ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)
ユーロと英ポンドの通貨ペアです。
ユーロ圏と英国という地理的・経済的に近い地域の通貨を組み合わせており、一定の範囲で上下動する局面が多いことから、トラリピの定番通貨ペアとして親しまれてきました。
2026年9月時点では売りでスワップがプラスです。片道トラリピでは、レートがレンジの天井付近にあるかを確認したうえで、売りでの運用を検討します。
豪ドル/NZドル(AUD/NZD)
豪ドルとNZドルの通貨ペアです。
オーストラリアとニュージーランドは経済的な結び付きが強く、両通貨の相対的な関係から、一定のレンジ内で推移する局面が多く見られます。トラリピで最も人気のある通貨ペアの一つです。
ただし、「安定レンジの代名詞」とされてきた豪ドル/NZドルでも、過去には大きくレンジを外れたことがあります。2026年9月時点では買いでスワップがプラスなので、レートがレンジの底付近にあるかを確認して運用を判断することがポイントです。
豪ドル/NZドルを実際に運用して分かった注意点は、下の記事で紹介しています。
ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(NOK/SEK)
ノルウェークローネとスウェーデンクローナの通貨ペアで、「ノックセック」の愛称で呼ばれています。2024年9月にトラリピで取扱いが始まりました。
隣国同士の通貨ペアで、マネースクエアは狭いレンジの中で値動きが活発(総推移が大きい)であることを特徴として紹介しています。
2026年9月時点では買いでスワップがプラスですが、その金額は小さめです。スワップで耐えるというよりも、決済益を中心に稼ぐイメージで、他の通貨ペアと組み合わせて運用するのが向いています。また、最小取引単位が1万通貨である点にも注意しましょう。
米ドル/カナダドル(USD/CAD)
米ドルとカナダドルの通貨ペアです。
米国とカナダという地理的・経済的な結び付きの強い国の通貨を組み合わせており、過去には一定のレンジ内で上下動する局面が多く見られました。
2026年9月時点では買いでスワップがプラスで、金額も比較的大きい水準です。片道トラリピでは、現在の相場がレンジを形成しているか、またレートが底付近にあるかを確認します。
米ドル/シンガポールドル(USD/SGD)
米ドルとシンガポールドルの通貨ペアで、「ドルシンガ」の愛称で呼ばれています。2025年9月にトラリピの18番目の通貨ペアとして取扱いが始まり、トラリピ世界戦略の新たな選択肢に加わりました。
シンガポールは為替の安定を重視した通貨政策を採っていることで知られており、レンジを形成しやすい点が特徴です。
2026年9月時点では買いでスワップがプラスで、その水準も高めです。逆行時にスワップで耐える力を重視する方にとって、検討しやすい通貨ペアです。
トラリピ世界戦略の構成通貨ペアについては、下の記事で詳しく解説しています。
ユーロ/米ドル(EUR/USD)
ユーロと米ドルの通貨ペアで、世界で最も取引量が多い通貨ペアです。
隣国同士の通貨ペアではありませんが、取引量が多く値動きが比較的なめらかであり、2026年9月時点では売りでスワップがプラスの水準です。「売り」の候補が少ないトラリピの中では、貴重な売りの選択肢になります。
ただし、ユーロ/英ポンドの売りと同時に運用すると、どちらも「ユーロ売り」のポジションになるため分散効果が薄れます。両方を仕掛ける場合は、合計のポジション量に注意しましょう。
6つの通貨ペアの比較表
ここまで紹介した6つの通貨ペアを一覧にまとめます。
| 通貨ペア | プラススワップの方向 | スワップ水準 | 確認したいレート位置 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ユーロ/英ポンド | 売り | 中 | レンジの天井付近 | トラリピ世界戦略の定番 |
| 豪ドル/NZドル | 買い | 中 | レンジの底付近 | トラリピで最も人気の高い通貨ペアの一つ |
| NOK/SEK | 買い | 小 | レンジの底付近 | 総推移が大きく決済益中心 |
| 米ドル/カナダドル | 買い | 大 | レンジの底付近 | 北米の隣国通貨ペア |
| 米ドル/シンガポールドル | 買い | 大 | レンジの底付近 | 2025年9月追加の新通貨ペア |
| ユーロ/米ドル | 売り | 中 | レンジの天井付近 | 貴重な「売り」の候補 |
※スワップの方向・水準は2026年9月時点の参考値です。金利情勢の変化により変わる可能性があります。
私が3条件でスクリーニングした最新の注目通貨ペアと仕掛ける方向は、片道トラリピの解説記事で紹介しています。
通貨ペアは「名前」だけで選ばない
ここまで紹介した通貨ペアは、あくまで片道トラリピを検討する際の候補です。
片道トラリピでは、「この通貨ペアならいつでも運用できる」という考え方はしません。
同じ通貨ペアでも、
- プラススワップを得られる方向
- レンジ相場を形成しているか
- 現在のレートがレンジの端に近いか
によって、運用を検討できるタイミングは変わります。
したがって、通貨ペアを先に決めて無条件に運用するのではなく、条件が揃った通貨ペアを探すことが、片道トラリピでは重要です。
片道トラリピで通貨ペアを選ぶときの注意点

通貨ペアの候補が決まったら、実際に仕掛ける前に次の点も確認しておきましょう。私自身が運用の中で失敗から学んだポイントでもあります。
スワップの向きは変わることがある
スワップポイントは2つの通貨の金利差によって決まるため、中央銀行の利上げ・利下げによって金額が変わり、場合によっては方向が逆転します。
仕掛けた時点ではプラスだったスワップが、運用中にマイナスへ転じることもあります。各国の金融政策の動向と、口座のスワップは定期的にチェックしましょう。経済指標との付き合い方はこちらの記事で解説しています。
同じ通貨の偏りに注意する
複数の通貨ペアで片道トラリピを運用する場合、「ユーロ/英ポンドの売り」と「ユーロ/米ドルの売り」のように、同じ通貨の同じ方向に偏ってしまうことがあります。
これでは通貨ペアを分けても分散効果は限定的です。通貨ペアを組み合わせるときは、リスク分散の考え方も意識しましょう。
運用資金に余裕を持たせる
片道トラリピはハーフ&ハーフに比べて耐えやすい戦略ですが、想定と逆方向にレンジアウトすれば含み損は膨らみます。
私は、片道トラリピは資産全体のうちのサテライト(攻め)の位置づけと考えています。ロスカットレートに十分な余裕を持たせ、資金管理のルールを決めたうえで運用しましょう。
よくある質問

最後に、トラリピの通貨ペア選びについてよくいただく質問にお答えします。
Q. トラリピ初心者は何通貨ペアから始めればいいですか?
最初は、3条件が揃っている通貨ペアを1〜2つ選んで始めるのがおすすめです。慣れてきたら、買いと売りの候補を組み合わせて少しずつ分散していくとよいでしょう。リピート型自動売買の基本はこちらの記事で解説しています。
Q. スワップが大きいトルコリラ/円やメキシコペソ/円は片道トラリピに向いていますか?
高金利通貨は買いのスワップがプラスですが、長期的に円に対して下落してきた通貨でもあり、「底が固い」という条件2を満たしにくい傾向があります。また、トルコリラ/円は一部で通常より高い証拠金率が適用されることがあり、南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は最小取引単位が1万通貨です。仕掛ける場合は、レンジの確認と資金管理を特に慎重に行いましょう。
Q. トラリピ以外でも片道トラリピの考え方は使えますか?
使えます。設定の自由度が高いリピート系注文であれば、同じ考え方で運用できます。たとえば松井証券FXの自動売買は1通貨から取引でき、トラリピにはない米ドル/スイスフランなども選べます。各社の違いはリピート注文の比較記事を参考にしてください。
まとめ | 為替コヤジが14年間トラリピを運用してたどり着いた通貨ペアの選び方

本記事では、片道トラリピの視点からトラリピ向きの通貨ペアの選び方を解説しました。最後に要点を振り返ります。
私は14年間トラリピを運用してきました。その過程では、ハーフ&ハーフなど両方向に注文を仕掛ける運用も行ってきました。
しかし現在は、これまでの経験を踏まえて片道トラリピを基本としています。
片道トラリピでは「どの通貨ペアを選ぶか」だけでなく、その通貨ペアで買うのか売るのか、現在のレートがレンジのどこにあるのかまで考える必要があります。
①仕掛ける方向でスワップがプラスになる通貨ペアを選ぶ
②レンジ相場を形成し、底(天井)が固い通貨ペアを選ぶ
③レートがレンジの端に来たタイミングで仕掛ける
トラリピで取引できる18通貨ペアの中から、この3条件が揃った通貨ペアを見つけたときこそが、トラリピを始める絶好のタイミングです。
片道トラリピの詳しい考え方と最新の注目通貨ペアはこちらをご覧ください。
また、トラリピと他のFX自動売買サービスの比較はFX自動売買おすすめランキングで紹介しています。
なお、トラリピの口座開設がまだの方は、この機会に下の公式サイトから口座開設しておきましょう。











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