「FXの自動売買に興味はあるけれど、有料ツールやプログラミングはちょっと…」
「いつも使っているテクニカル指標のサインどおりに、機械が勝手に売買してくれたらラクなのに」
そんな方にぜひ知っていただきたいのが、ヒロセ通商(LION FX)の「シグナル注文」です。高機能チャート「LIONチャートPlus+」に搭載されている自動売買機能で、移動平均線のゴールデンクロスやMACDのクロスなど、テクニカル指標のサインが出た瞬間に自動で新規注文を出し、あらかじめ決めた利確・損切りで自動決済してくれます。しかも利用料は無料です。
私・為替コヤジはFX歴14年以上、トラリピやトライオートFXなど数多くの自動売買を運用・検証してきました。本記事では、ヒロセ通商が公開している「シグナル注文機能利用説明書」を一字一句読み込んだうえで、シグナル注文の仕組みから設定手順、ほかの記事ではあまり触れられていない「止まってしまう条件」まで、包み隠さず解説します。
- LION FXのシグナル注文とはどんな自動売買なのか
- 対応通貨ペア・時間足・テクニカル指標などの基本スペック
- シグナルが出てから注文・決済されるまでの仕組み
- シグナル注文のメリットと、知っておくべきデメリット
- バックテスト(マイシグナル)を使った設定手順
- シグナル注文が向いている人・向いていない人
- LION FXのもうひとつの自動売買「リピート時間指定成行注文」との違い
LION FXのシグナル注文とは?テクニカルのサインで売買する無料の自動売買

まずはシグナル注文がどんな機能なのか、全体像をつかんでおきましょう。FX自動売買にはいくつかのタイプがありますが、シグナル注文は「自分で売買ルールを決めて、その実行を機械に任せる」タイプです。ここを理解しておくと、向き不向きの判断がぐっとしやすくなります。
シグナル注文の基本的な仕組み
シグナル注文の説明に入る前に、ひとつだけ用語を押さえておきます。「シグナル」とは、移動平均線などのテクニカル指標があらかじめ決めた条件を満たしたときに表示される「売り」「買い」のサインのことです。
LIONチャートPlus+のシグナル注文は、このシグナルが発生したときに自動で注文を発注する機能です。一度スタートすれば、ご自身で停止するか停止条件に当てはまるまで、シグナルが出るたびに注文を繰り返し出してくれます。
流れをシンプルにまとめると、次のとおりです。
- 通貨ペア・時間足・テクニカル指標・判定条件・Lot数・利確幅・損切り幅を設定する
- ローソク足が確定するたびに、システムが条件を満たしたかどうかを判定する
- 条件を満たすと、成行で新規注文が自動発注される
- 同時にセットされた利確(指値)・損切り(逆指値)のどちらかに達すると自動決済される
- 決済が終わると、また次のシグナルを待つ
つまり、「サインが出たらエントリー、決めた値幅で利確か損切り」という裁量トレードの基本動作を、まるごと自動化できるのがシグナル注文です。
シグナル注文は「設定型自動売買」に分類される
当サイトでは、FX自動売買を「リピート型」「選択型」「設定型」「プログラム型」の4つに分類しています(詳しくはFX自動売買の種類を徹底解説をご覧ください)。
シグナル注文は、ストラテジーを選ぶだけの「選択型」とは異なり、テクニカル指標や判定条件をご自身で組み立てる設定型自動売買に当てはまります。一方で、MT4のようにプログラムを書く必要はなく、プルダウンで項目を選んでいくだけで設定できます。「プログラミングはできないけれど、自分の売買ルールで自動売買したい」という方にちょうどいい立ち位置だと私は感じています。
2023年に登場し、2024年には2条件の組み合わせに対応
シグナル注文(当初の名称は「シグナル発注機能」)は、2023年4月にLIONチャートPlus+へ搭載されました。同時に、テクニカルの有効性を過去データで検証できる「マイシグナル機能」も追加されています。
さらに2024年10月のアップデートで、2つのテクニカル条件を「and」で組み合わせられるようになりました。たとえば「移動平均線がゴールデンクロスし、なおかつ終値が一目均衡表の雲より上にあるときだけ買う」といった、だましを減らす工夫ができるようになったのは大きな進化です。
シグナル注文の基本スペック【2026年10月時点】

ここでは、シグナル注文で何ができて何ができないのかを一覧で確認します。とくに「対応通貨ペア」と「対応時間足」は限られているため、ご自身のトレードスタイルに合うかどうかを最初にチェックしておくことをおすすめします。
シグナル注文のスペック一覧
ヒロセ通商の「シグナル注文機能利用説明書」をもとに、主なスペックをまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供会社 | ヒロセ通商株式会社(LION FX) |
| 利用料 | 無料(LION FXの口座開設が必要) |
| 利用ツール | LIONチャートPlus+(PC版の取引ツールから起動) |
| 対応端末 | パソコン(Windows・Mac)※スマホ版のLIONチャートPlus+では利用不可 |
| 対応通貨ペア | 12通貨ペア(米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、英ポンド/円、NZドル/円、カナダドル/円、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル、英ポンド/豪ドル、ユーロ/豪ドル、豪ドル/NZドル) |
| 対応時間足 | 1分足・5分足・10分足・15分足 |
| 注文方法 | IF-OCO注文(新規は成行・両建てあり、決済は利確・損切りのOCO) |
| テクニカル条件 | 最大2つまで「and」で組み合わせ可能 |
| 同時保有ポジション | シグナル注文によるポジションは1つのみ |
| バックテスト | あり(マイシグナル機能) |
ご覧のとおり、対応時間足は最長でも15分足です。シグナル注文は数時間〜数日ポジションを持ち続けるスイングトレードではなく、デイトレード〜スキャルピング寄りの短期売買を自動化する機能だと理解しておきましょう。
使えるテクニカル指標と判定条件
シグナル注文で使えるテクニカル指標は11種類です。トレンド系からオシレーター系まで、裁量トレーダーになじみのある指標がひと通りそろっています。
| テクニカル指標 | 主な判定条件 |
|---|---|
| 移動平均 | ゴールデンクロス/デッドクロス、終値が指定の移動平均を上抜け・下抜け |
| 一目均衡表 | 遅行線がローソクの実体を上抜け・下抜け、終値が雲・基準線・転換線を上抜け・下抜け、転換線が基準線を上抜け・下抜け |
| ボリンジャーバンド | 終値が指定バンドを上抜け・下抜け |
| HLバンド | 終値が指定バンドを上抜け・下抜け |
| 平均足 | 陽転・陰転 |
| RSI | 指定値を上抜け・下抜け、判定線同士のクロス |
| RCI | 指定値を上抜け・下抜け、判定線同士のクロス |
| 移動平均乖離率 | 指定値を上抜け・下抜け |
| MACD | MACDがシグナルを上抜け・下抜け |
| ストキャスティクス | %Kが%Dを上抜け・下抜け、%DがS%Dを上抜け・下抜け |
| DMI | +DIが-DIを上抜け・下抜け |
2つ目の条件(and条件)では、「クロスした瞬間」ではなく「上回っている状態」「陽線の状態」といった状態での判定になります。1つ目の条件でエントリーのタイミングを、2つ目の条件で相場の方向性(フィルター)を決める、という使い方がしやすい設計です。
なお、取り扱い条件は予告なく変更されることがあります。実際に利用される前には、LIONチャートPlus+の画面上で最新の選択肢をご確認ください。
シグナルが出てから決済されるまでの流れ

シグナル注文を正しく使いこなすには、「どのタイミングで判定され、どのレートで約定するのか」を理解しておくことが欠かせません。ここは少し細かい話になりますが、バックテストの結果と実際の取引結果がずれる理由にも直結しますので、ぜひ目を通してください。
判定はローソク足が確定したタイミングで1回だけ
シグナルの判定は、チャートのローソク足が確定したときに、確定した足と1本前の足のテクニカル値(または終値)を比べて行われます。判定は足の確定時に1回だけで、同じローソク足の中で2回発注されることはありません。
たとえば15分足で移動平均のゴールデンクロスを設定した場合、足の途中で一瞬クロスしても注文は出ません。足が確定した時点でクロスが成立していれば、次の足の始値のタイミングでシグナルが発生し、成行注文が出される仕組みです。足の途中のだましに振り回されにくい反面、エントリーは「足が確定した後」になるという特徴があります。
判定は売値(Bid)基準、注文は成行
見落としがちなのが、判定に使うレートです。シグナル注文では、売り・買いにかかわらず、すべてBid(売値)レートで判定されます。
買い注文の場合は、Bidで判定したうえでAsk(買値)に対して成行注文が出されるため、判定レートと約定レートの間には少なくともスプレッド分の差が生まれます。また、通信状況などでレートの受信が遅れると、シグナルの発生や発注が実際より遅れることもあると説明書に明記されています。
決済は「あらかじめ決めた利確・損切り」で行われる
シグナル注文はIF-OCO注文で発注されます。新規注文(IF)は成行、決済は利確の指値と損切りの逆指値のOCOです。ここで大切なのは、決済は反対シグナルで行われるのではなく、注文票で設定した利確幅・損切り幅で行われるという点です。
また、シグナル注文で建てたポジションには「ポジションロック」がかかります。ほかの取引ツールから誤って決済してしまうのを防ぐための仕組みです。もちろん、ロックを解除して手動で決済したり、OCO注文を変更したりすることもできます。
LION FXのシグナル注文の5つのメリット

ここからは、私・為替コヤジが仕様を読み込んで「これは強みだ」と感じたポイントを5つ紹介します。無料で使える自動売買としては、かなり完成度が高い機能です。
メリット1:利用料無料、LION FXの口座だけで使える
シグナル注文の利用料は無料です。LION FXの口座さえあれば、追加費用なしで自動売買を始められます。LION FXは取引手数料も無料なので、実質的なコストはスプレッドだけです。
有料のEA(自動売買プログラム)を購入したり、月額料金のかかるツールを契約したりする必要がないのは、初めて自動売買に触れる方にとって大きな安心材料ではないでしょうか。
メリット2:11種類のテクニカルを2条件まで組み合わせられる
移動平均・一目均衡表・MACD・RSI・ボリンジャーバンドなど、11種類のテクニカル指標から選べます。2024年10月のアップデート以降は2つの条件を「and」でつなげられるため、「エントリーのきっかけ」と「トレンドの方向フィルター」を分けて設定できるようになりました。
テクニカル系の自動売買で一番やっかいなのは、レンジ相場でのだましによる往復ビンタです。フィルター条件を加えられることで、この弱点をある程度コントロールできるのはうれしいポイントです。
メリット3:マイシグナルで事前にバックテストできる
LIONチャートPlus+には、シグナル注文の設定を過去データで検証できる「マイシグナル機能」が用意されています。テクニカル・判定条件・利確幅・損切り幅を入れてシミュレーションを開始すると、トラックレコードとチャート上の売買ポイントが表示されます。
さらに、通貨ペア・時間足・テクニカルごとの有効性を一覧で比べられる「LIONシグナルマップ」という分析ツールもあります。「いきなり本番」ではなく「検証してから本番」という流れを、無料ツールだけで完結できるのは、ほかの国内FX会社と比べても魅力的です。
メリット4:利確・損切りまで自動で、感情に左右されない
シグナル注文は、エントリーと同時に利確と損切りの注文が自動でセットされます。裁量トレードでありがちな「損切りできずに塩漬け」「利益をすぐ確定して伸ばせない」といった失敗を、仕組みで防げるのが自動売買の本質的な価値です。
私自身、トラリピで大きな損失を経験した理由のひとつは、損切りルールを曖昧にしていたことでした(詳しくはトラリピで1,639万円の大損!為替コヤジが14年で学んだ5つの失敗理由と対策で正直に書いています)。最初から損切り幅を決めて機械に任せられるシグナル注文の設計は、とても健全だと感じます。
メリット5:LION FXの取引環境をそのまま活かせる
シグナル注文は短期売買を繰り返すため、スプレッドの狭さが成績に直結します。LION FXの米ドル/円のスプレッドは0.2銭(原則固定・例外あり、午前9時〜翌午前3時)と業界最狭水準です。最低取引単位も1,000通貨(一部通貨ペアを除く)なので、少額から試せます。
また、シグナル注文はブラウザで動くLIONチャートPlus+上の機能なので、WindowsだけでなくMacでも利用できます。
シグナル注文のデメリット・注意点

メリットだけをお伝えするのはフェアではありません。シグナル注文には、ほかのFX自動売買にはない独特の注意点があります。とくに1つ目は、知らずに使うと「寝ている間に止まっていた」ということになりかねないので、必ず押さえておいてください。
注意点1:パソコンとブラウザを起動し続ける必要がある
これがシグナル注文の最大の注意点です。シグナルの判定と発注処理は、ヒロセ通商のサーバー上ではなくお客様のパソコン上で行われています。そのため、パソコンやブラウザが正常に動いていないと、シグナル注文も止まってしまいます。
説明書に記載されている主な停止条件は次のとおりです。
| シグナル注文が停止する主なケース |
|---|
| シグナル発注モードの解除ボタンを押したとき |
| 通信が不安定になり、再接続状態になったとき |
| シグナル注文専用画面から全決済を行ったとき |
| ブラウザの最小化、タブのスリープ、パソコンのスリープなどで再接続状態になったとき(20秒以上の通信遮断など) |
| ブラウザを終了した、または再読み込みしたとき |
| ログアウトしたとき |
| パソコンをシャットダウンしたとき |
| 営業日をまたいで再接続状態になったとき |
トラリピやトライオートFXのように「設定したらサーバー側で24時間動き続ける」タイプとは根本的に異なります。夜間も稼働させたい場合は、スリープしない設定にしたパソコンを用意するか、VPS(仮想専用サーバー)でブラウザを起動し続けるといった工夫が必要です。
注意点2:スマホでは使えない
LIONチャートPlus+自体はスマホからも利用できますが、シグナル注文はPC版のLIONチャートPlus+専用です。スマホだけでFXをしている方は、シグナル注文を使えません。
注意点3:通貨ペアは12種類、時間足は15分足まで
LION FXは50種類以上の通貨ペアを扱っていますが、シグナル注文で使えるのは主要な12通貨ペアに限られます。トルコリラ/円やメキシコペソ/円などの高金利通貨は対象外です。また、時間足は1分〜15分足のみのため、1時間足や日足ベースのスイングトレードを自動化することはできません。
注意点4:経済指標発表時のスプレッド拡大に要注意
経済指標の発表時などスプレッドが広がっているタイミングでシグナルが出て約定すると、スプレッド差によって決済のOCO注文(とくに損切り)がすぐに約定してしまうリスクがあります。説明書でも、逆指値の値幅は注意して設定するよう呼びかけられています。
損切り幅を狭くしすぎないこと、重要指標の前後はシグナル注文を止めておくことを検討してください。経済指標との付き合い方はFX自動売買と経済指標の付き合い方で詳しく解説しています。
注意点5:運用できるのは基本的に1つの設定だけ
シグナル注文は、1画面だけ起動して利用することを想定しており、複数画面を同時に起動しての利用は動作保証外とされています。さらに、シグナル注文で持てるポジションは1つのみです。複数の通貨ペアや複数のロジックを並行して動かす「分散運用」には向いていません。
また、設定情報はブラウザのキャッシュに保存されているため、利用中やポジション保有中にキャッシュクリアをすると正常に動作しなくなる可能性があります。ブラウザの掃除はシグナル注文を止めてから行いましょう。
シグナル注文の始め方・設定手順

ここからは、実際にシグナル注文を動かすまでの手順を解説します。私がおすすめするのは、いきなりシグナル注文を出すのではなく、必ずマイシグナルで検証してから本番に移るという順番です。
手順1:LION FXの口座を開設する
まずはヒロセ通商の公式サイトからLION FXの口座開設を申し込みます。申込みはオンラインで完結し、本人確認書類(マイナンバーカードなど)を用意しておくとスムーズです。口座開設や口座維持の費用はかかりません。
手順2:PCの取引ツールからLIONチャートPlus+を起動する
ログイン後、PC版の取引ツール(LION FX C2、.NET4、Mac専用アプリなど)のメニューから「チャート」→「LIONチャートPlus+」を開きます。LIONチャートPlus+はブラウザで表示されます。
手順3:Trade-modeにして、対応する通貨ペア・時間足を表示する
シグナル注文のアイコン(パラボラアンテナのようなマーク)は、LIONチャートPlus+が「Trade-mode」のときだけ表示されます。また、チャートの通貨ペアと時間足が対応しているもの(例:米ドル/円の15分足)になっていないと、シグナル注文の画面に切り替わりません。「アイコンが見つからない」「起動できない」というときは、この2点を確認してください。
手順4:マイシグナルでバックテストする
本番の前に、マイシグナル機能で設定を検証します。テクニカル指標、判定条件、利確幅・損切り幅を入れてシミュレーションを開始すると、過去のチャート上にエントリーと決済のポイントが表示され、損益の結果も確認できます。
検証するときは、損益の合計だけでなく、取引回数・勝率・最大の連敗にも目を向けてください。取引回数が少なすぎる設定は、たまたまうまくいっただけの可能性があります。
手順5:シグナル注文票を設定する
検証で納得できる設定が見つかったら、シグナル注文票に入力します。設定する主な項目は次のとおりです。
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| 通貨ペア・時間足 | 12通貨ペア、1分・5分・10分・15分足から選択 |
| 売買 | シグナル発生時に買うか売るかを選択 |
| Lot数 | 1回の注文数量 |
| テクニカル・判定条件 | 1つ目の条件を設定。2つ目を使う場合は「and」にチェックして設定 |
| 決済OCO | 利確(指値)と損切り(逆指値)の値幅 |
手順6:「シグナル発注開始」を押して監視をスタート
設定が終わったら「シグナル発注開始」ボタンを押します。シグナル注文票に「発注モード」と表示され、画面下部に「シグナル注文監視中」と表示されれば稼働中です。止めたいときは、シグナル発注を終了(解除)するボタンを押します。
稼働中は、前述の停止条件に当てはまらないよう、ブラウザを閉じない・最小化しない・パソコンをスリープさせないことを徹底してください。
為替コヤジ流・シグナル注文の設定アイデア

「仕組みはわかったけれど、何から設定すればいいのかわからない」という方のために、考え方の一例を紹介します。あくまで検証のスタート地点としての例であり、利益を約束するものではありません。必ずマイシグナルでご自身の目で確認してから使ってください。
エントリー条件とフィルター条件を分けて考える
私がおすすめしたいのは、2つの条件にそれぞれ役割を持たせる設計です。
- 1つ目(エントリー):移動平均のゴールデンクロス、MACDのシグナル上抜けなど「タイミング」を捉える条件
- 2つ目(フィルター):終値が一目均衡表の雲より上にある状態、平均足が陽線の状態など「相場の方向」を確認する条件
たとえば「米ドル/円・15分足で、短期移動平均が長期移動平均をゴールデンクロスし、かつ終値が雲の上にあるときだけ買い」とすれば、下落トレンド中の一時的な反発でエントリーしてしまう回数を減らせる可能性があります。
利確幅と損切り幅はバランスを見て決める
利確幅を損切り幅より大きくすれば1回あたりの利益は大きくなりますが、勝率は下がりやすくなります。逆も然りです。大切なのは勝率と損益比のバランスで、これはマイシグナルで数パターン試すのが一番の近道です。
また、前述のとおり損切り幅を狭くしすぎると、スプレッドが広がった瞬間に損切りされやすくなります。スプレッドの何倍もの余裕を持った値幅にしておくのが無難です。
最初は最小ロットで「動作確認」から
シグナル注文は、パソコンの稼働状況によって止まることがある仕組みです。最初の数日〜数週間は最小ロットで動かし、「想定どおりに発注・決済されるか」「途中で止まっていないか」を確認する期間と割り切ることをおすすめします。資金管理の考え方はFX自動売買における資金管理(マネーマネジメント)完全ガイドも参考にしてください。
LION FXのもうひとつの自動売買「リピート時間指定成行注文」との違い

ヒロセ通商には、シグナル注文のほかに「リピート時間指定成行注文」という自動売買機能もあります。どちらもLION FXの口座で無料で使えますが、発注のきっかけがまったく異なります。
| 項目 | シグナル注文 | リピート時間指定成行注文 |
|---|---|---|
| 発注のきっかけ | テクニカル指標のシグナル | 指定した時刻 |
| 利用ツール | LIONチャートPlus+(PC) | LION FX C2(Windows) |
| 向いている手法 | テクニカル分析を使った短期売買 | 仲値トレードなど時間帯のアノマリー |
| 利確・損切りの自動設定 | あり(OCO) | あり(決済pips) |
| 利用料 | 無料 | 無料 |
「チャートの形で売買したい」ならシグナル注文、「時間帯のクセで売買したい」ならリピート時間指定成行注文、という使い分けがわかりやすいです。リピート時間指定成行注文の詳細はリピート時間指定成行注文[ヒロセ通商 LION FX]とは?で解説しています。
なお、テクニカル指標をもとに自動売買を組み立てられるサービスはほかにもあります。セントラル短資FXのクイックチャート・トレードプラスの自動売買や、インヴァスト証券のトライオートFXのテクニカルビルダーと比べてみるのもおすすめです。国内33サービスの全体像はFX自動売買サービス一覧でまとめています。
シグナル注文が向いている人・向いていない人

ここまでの内容を踏まえて、シグナル注文がどんな方に合うのかを整理します。自動売買選びで失敗しないためには、サービスの良し悪しよりも「自分のスタイルに合うか」が何より重要です。
向いている人
- 普段からテクニカル分析で裁量トレードをしている人:自分のルールをそのまま自動化できます
- 損切りが苦手な人:利確・損切りがエントリーと同時に自動でセットされます
- 費用をかけずに自動売買を試したい人:利用料は無料、1,000通貨から始められます
- 検証が好きな人:マイシグナルやLIONシグナルマップで、仮説と検証をくり返せます
- 日中パソコンをつけっぱなしにできる環境の人:在宅ワークの方などは相性が良いです
向いていない人
- スマホだけでFXをしている人:シグナル注文はPC専用です
- 完全放置で24時間動かしたい人:サーバー稼働型のリピート系自動売買のほうが向いています
- 中長期のスイングトレードやスワップ狙いの人:時間足は15分足まで、高金利通貨は対象外です
- 複数のロジックを同時に動かして分散したい人:基本的に1設定・1ポジションでの運用になります
「完全放置で運用したい」という方は、FX自動売買おすすめランキングでサーバー稼働型のサービスもあわせてチェックしてみてください。ご自身が自動売買に向いているかどうかは、FX自動売買に向いている人の特徴5選も参考になります。
LION FXのシグナル注文に関するよくある質問

最後に、シグナル注文について読者の方からいただくことの多い疑問をQ&A形式でまとめました。
Q. シグナル注文の利用に手数料はかかりますか?
A. かかりません。LION FXの口座を開設すれば無料で利用できます。取引手数料も無料のため、コストはスプレッドのみです。
Q. スマホアプリから設定・稼働できますか?
A. できません。シグナル注文はPC版のLIONチャートPlus+専用の機能です。分析ツールのLIONシグナルマップはスマホ版もありますが、自動発注はPCで行う必要があります。
Q. Macでも使えますか?
A. 使えます。LIONチャートPlus+はブラウザで動作するため、Mac専用アプリなどから起動して利用できます。
Q. パソコンを閉じて寝ても動き続けますか?
A. 動きません。シグナルの判定はパソコン上で行われているため、シャットダウンやスリープ、ブラウザの終了などでシグナル注文は停止します。ただし、すでに保有しているポジションの利確・損切りのOCO注文はサーバーに発注済みなので、条件に達すれば決済されます。夜間も新規注文を出し続けたい場合は、スリープしないPCやVPSでの運用を検討してください。
Q. 複数の通貨ペアで同時にシグナル注文を動かせますか?
A. シグナル注文は1画面だけで利用することが想定されており、複数を同時に起動しての利用は動作保証外とされています。基本的には1つの設定で運用するものと考えてください。
Q. 反対のシグナルが出たら決済されますか?
A. されません。決済はシグナルではなく、注文票であらかじめ設定した利確(指値)・損切り(逆指値)のOCO注文で行われます。
まとめ:LION FXのシグナル注文は「自分の手法を無料で自動化したい人」の強い味方

この記事では、ヒロセ通商(LION FX)のシグナル注文について、仕組み・スペック・メリット・デメリット・設定手順まで解説しました。最後にポイントを振り返ります。
- シグナル注文は、テクニカル指標のサインで自動発注し、利確・損切りまで自動で行う無料の自動売買機能
- 11種類のテクニカルを最大2条件まで組み合わせられ、マイシグナルで事前にバックテストできる
- 対応は12通貨ペア・1〜15分足で、短期売買の自動化に特化している
- 判定はパソコン上で行われるため、PCとブラウザを起動し続ける必要があり、スマホでは使えない
- 同時に持てるポジションは1つで、ナンピンによるリスクの膨張が起きにくい
シグナル注文は、サーバー稼働型の自動売買のような「完全放置」はできません。その代わり、自分の売買ルールを費用ゼロで機械に任せ、検証と改善をくり返せるという、ほかにはない魅力があります。テクニカル分析が好きな方、損切りを仕組み化したい方には、私・為替コヤジも自信を持っておすすめできる機能です。
まずはLION FXの口座を開設して、マイシグナルで普段使っているテクニカルを検証するところから始めてみてはいかがでしょうか。検証するだけならリスクはゼロです。お得な口座開設キャンペーンはFX自動売買キャンペーンまとめでも紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
関連記事



コメント