米ドル/カナダドル(USD/CAD)のトラリピ設定|世界戦略で約27万円のプラスに終わった理由と、片道トラリピで見た今の評価【2026年最新】

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【ご注意】本記事で紹介している米ドル/カナダドルのハーフ&ハーフ設定は、為替コヤジが過去に運用していた設定です。
2026年7月に全ポジションを決済しており、現在は運用していません。これからトラリピを始める方には、スワップがプラスになる方向にだけ仕掛ける「片道トラリピ」をおすすめしています。

「トラリピで米ドル/カナダドルを運用してみたいです。どんな設定がいいですか?」
「世界戦略の米ドル/カナダドルは、実際のところ稼げるの?」

本記事ではこんな悩みを解決します。

米ドル/カナダドル(USD/CAD)は、経済的な結びつきが非常に強い米国とカナダの通貨の組み合わせで、レンジ相場になりやすい通貨ペアです。マネースクエア公式の「トラリピ世界戦略」にも採用されています。

私・為替コヤジは2022年11月から米ドル/カナダドルをハーフ&ハーフで運用し、2026年7月に全決済しました。結果は通算約27万円のプラスで、13通貨ペアの中でも数少ないプラスで終えられた通貨ペアです。

本記事では、米ドル/カナダドルの最新の相場環境と片道トラリピの3条件による「今」の診断、そして過去の設定と実績から見えた「うまくいった理由」と「注意点」を解説します。

この記事でわかること
  • 米ドル/カナダドルの最新の値動きと金利環境(2026年10月時点)
  • 片道トラリピの3条件で見た米ドル/カナダドルの「今」の評価
  • 為替コヤジが運用していた米ドル/カナダドルのハーフ&ハーフ設定
  • 約3年半の運用で約27万円のプラスになった経緯
  • 米ドル/カナダドルの運用から学んだ3つのこと

米ドル/カナダドルの特徴と最新の相場環境

まずは米ドル/カナダドルの基本的な特徴と、2026年10月時点の相場環境を整理しておきましょう。

カナダは輸出の多くを米国に依存しており、両国の経済は強く結びついています。そのため米ドル/カナダドルは、一方的なトレンドが続きにくく、レンジ相場を形成しやすいのが特徴です。

一方で、カナダドルは原油価格の影響を受けやすい資源国通貨でもあり、米国の通商政策や原油価格の変動で大きく動くことがある点には注意が必要です。

項目 内容(2026年10月初旬時点)
現在のレート 1.42カナダドル前後
政策金利 米国(FRB):3.75~4.00%
カナダ(カナダ銀行):2.25%
スワップの向き 買い:プラス/売り:マイナス
トラリピの最小取引単位 1,000通貨

※スワップポイントは日々変動します。最新の値は必ずマネースクエアの公式サイトでご確認ください。

FRBが2026年9月に約3年ぶりの利上げを行った一方、カナダ銀行は政策金利を2.25%で据え置き続けています。金利差は1.5ポイント以上あり、米ドル/カナダドルは買いでスワップを受け取れる状態です。

 

米ドル/カナダドルの値動き|2015年以降のレンジと直近の推移

次に、米ドル/カナダドルの長期的な値動きを確認します。

旧設定は2015年以降のレンジをもとに作っていましたが、そのレンジの上限付近では何度も上抜けを試す動きがありました。

旧設定の前提:2015年以降は1.20~1.40カナダドルにほぼ収まっていた

米ドル/カナダドルの過去20年の月足チャートは0.90~1.50カナダドルと広い範囲で推移していますが、2015年以降はおおむね1.20~1.40カナダドルのレンジに収まっていました。

そこで中央値の1.30カナダドルを境に、下に買い、上に売りを仕掛けるハーフ&ハーフを採用していました。

 

レンジ上限の1.40カナダドルを何度も試す展開に

その後の米ドル/カナダドルは、レンジの上限である1.40カナダドルを上抜ける場面が何度もありました。2024年末から2025年初めにかけては、米国の関税政策への警戒から1.4台後半まで上昇しています。

2026年も1.40カナダドル前後での推移が続き、9月初めにはカナダ銀行のタカ派的な据え置きを受けて1.38台まで下落しましたが、9月末には再び1.42台まで上昇しています。

10月初旬時点では、旧設定の売りレンジ上限(1.4000カナダドル)をやや上回る水準です。

 

片道トラリピの3条件で診断|米ドル/カナダドルは今、仕掛けるべきか

ここからは、片道トラリピに適した通貨ペアを選ぶ3つの条件で、今の米ドル/カナダドルを診断します。

米ドル/カナダドルでスワップがプラスになるのは「買い」なので、買いの片道トラリピとして評価します。

条件 判定 理由
① プラススワップが大きい ○ 米国(3.75~4.00%)とカナダ(2.25%)の金利差が1.5ポイント以上あり、買いでスワップを受け取れる
② レンジ相場を形成している △ 長期的にはレンジ傾向があるが、2024年以降は上限の1.40を何度も上抜けており、レンジが上方向にずれつつある
③ レートがレンジの端にある × 1.42前後はレンジの上限付近。買いに適した底値付近ではない

診断結果をまとめると、スワップの条件は満たすものの、今の米ドル/カナダドルは片道トラリピの候補としては見送りというのが私の判断です。

買いの片道トラリピは底値付近から始めるのが基本です。レンジの上限付近にある今から買いを仕掛けると、レンジの中央に戻る過程で含み損を抱えることになります。売りはスワップがマイナスなので論外です。

レートがレンジの下側まで下がってくるのを待つのが賢明です。現在の条件に合う通貨ペアは、下記の記事で紹介しています。

 

【過去の記録】為替コヤジの米ドル/カナダドル ハーフ&ハーフ設定

ここからは、私が最後まで運用していた米ドル/カナダドルのハーフ&ハーフ設定を記録として紹介します。

現在は運用しておらず、推奨設定ではありません。過去の参考としてご覧ください。

当時の設定内容

中央値1.30カナダドルを境に、下に買い、上に売りを仕掛けていました。レンジはマネースクエア公式の「トラリピ世界戦略」と同じです。

設定内容 買い 売り
レンジ 1.2010~1.3000 1.3010~1.4000
注文金額 1,000通貨 1,000通貨
トラップ本数 100本 100本
トラップ間隔 0.001カナダドル 0.001カナダドル
利益金額 8カナダドル 8カナダドル
決済トレール あり あり
ストップロス なし なし

当初は運用資金150万円を想定し、自作のExcelツールで計算したロスカットレートは、売りが1.45038カナダドル、買いが1.13813カナダドルでした。ただし2023年1月時点では、他の通貨ペアの含み損の影響で資金を75万円に抑え、トラップ間隔を2倍(0.002カナダドル)にして運用していました。

 

約3年半の運用実績

米ドル/カナダドルは2022年11月に運用を始め、2026年7月に全ポジションを決済しました。年ごとの売買損益は以下の通りです。

年 売買損益(スワップ除く)
2022年(11月から運用開始) +23,303円
2023年 +328,564円
2024年 +136,679円
2025年 +36,507円
2026年(7月に全決済) -254,484円
合計 +270,569円

本格的に運用した最初の年である2023年は約33万円の利益を出し、私のトラリピの中でも最も好調な通貨ペアのひとつでした。

一方、2024年後半以降はレートがレンジ上限の1.40カナダドルを上回る時間が長くなり、決済の回数が減っていきます。2025年は年間で約4万円にとどまりました。

2026年はトラリピ全体を整理する方針に切り替えたため、4月から段階的に決済を進め、7月に残りの売りポジションを損切りして運用を終えました。損切りで約25万円を失いましたが、それまでの利益が上回ったため、通算ではプラスで終えています。

トラリピ全体の運用実績は、下記の記事ですべて公開しています。

 

米ドル/カナダドルの運用から学んだ3つのこと

米ドル/カナダドルはプラスで終えられた数少ない通貨ペアですが、その中にも教訓があります。

レンジ通貨ペアでトラリピを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1. レンジ通貨ペアを選ぶことの効果は大きい

米ドル/カナダドルがプラスで終えられた最大の理由は、レートが長期間レンジの中で推移したことです。

クロス円のように一方向のトレンドが何年も続く通貨ペアと比べ、経済的な結びつきが強い2つの通貨の組み合わせは、トラリピと相性がいいことを改めて実感しました。

 

2. レンジ上限付近に張り付くと、利益が減りスワップ負担が増える

2024年後半以降は、レートがレンジ上限の1.40カナダドル前後かそれを上回る水準で推移する時間が長くなりました。

この状態では決済が起きにくくなるうえ、売りポジションにはマイナススワップがかかり続けます。レンジ通貨ペアでも、どちらかの端に張り付くとハーフ&ハーフの弱点が表に出るということです。スワップがプラスの方向だけに仕掛ける片道トラリピなら、この負担は避けられます。

 

3. 撤退は「利益が残っているうちに」

米ドル/カナダドルは、売りポジションの含み損が大きく膨らむ前に損切りしたことで、通算プラスを守ることができました。

同じ世界戦略の豪ドル/NZドルは、レンジを大きく上抜けたことで5年分の利益を上回る損失を出しています。撤退のタイミングが結果を大きく左右することがよくわかる比較です。

トラリピ公式サイト

 

よくある質問

米ドル/カナダドルのトラリピについて、よくいただく質問にお答えします。

Q. 米ドル/カナダドルはトラリピに向いていますか?

レンジ相場になりやすいという点で、トラリピと相性のいい通貨ペアです。ただし、レンジの上限付近では米国の通商政策などをきっかけに上抜けることもあります。今から始めるなら、スワップがプラスの買いだけで、レンジの下側まで下がってきたタイミングを狙うのがおすすめです。

 

Q. 米ドル/カナダドルの売りトラリピはどうですか?

米国の金利がカナダより高いため、売りはスワップがマイナスになります。片道トラリピの考え方では、売りはおすすめしません。

 

Q. 過去の設定をそのまま使ってもいいですか?

おすすめしません。旧設定はハーフ&ハーフでストップロスもない設定です。結果的にプラスで終えられましたが、レンジを大きく外れていれば損失が出ていた可能性もあります。片道トラリピの考え方で設定し直してください。

 

まとめ:米ドル/カナダドルは相性のいいレンジ通貨ペア。ただし今は「待ち」

本記事では、米ドル/カナダドルの最新の相場環境と、過去のハーフ&ハーフ設定とその結果を紹介しました。

要点を整理すると以下の通りです。

  • 米ドル/カナダドルはレンジ相場になりやすく、トラリピと相性のいい通貨ペア
  • 米国の金利がカナダより高いため、片道トラリピは「買い」で検討する
  • 現在はレンジ上限付近の1.42前後にあり、買いの新規エントリーは「待ち」の局面
  • 旧設定は約3年半の運用で約27万円のプラス。損切りが小さいうちに撤退できたことが大きい
  • レンジ通貨ペアでも、端に張り付くとハーフ&ハーフの弱点が表に出る

トラリピは仕組みを正しく理解し、リスクを管理すれば、コツコツと利益を積み上げられる優れたツールです。

米ドル/カナダドルがレンジの下側まで下がってきたときに備えて、今のうちにトラリピの口座を準備しておくのもひとつの方法です。

トラリピ公式サイト

 

為替コヤジが過去に運用していた全13通貨ペアの設定と、その結果は下記の記事にまとめています。

同じ「トラリピ世界戦略」の通貨ペアで、約35万円のプラスで運用を終えたユーロ/英ポンドの記録は下記の記事で紹介しています。

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投資に関する注意喚起

FX自動売買は、うまく運用すればコツコツと利益を積み上げられる一方で、元本割れなどのリスクも伴います。特にFXはレバレッジをかけた取引のため、相場が急変した際には預けた証拠金以上の損失が発生する可能性もあります。

投資は余裕資金の範囲内で、ご自身の判断と責任において行ってください。

FX取引に関する注意喚起や業者の登録状況は、下記の公的機関のサイトでご確認いただけます。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・取引を勧誘するものではありません。最新の取引条件は各社の公式サイトでご確認ください

この記事を書いた人
為替コヤジ

FX歴14年以上。トラリピ・トライオートFX・ループイフダン・松井証券FXなどを実際に運用・検証。現在は運用方針を変更したため、自動売買の最新仕様や比較情報、過去の検証データをカワセペディアで整理・更新しています。

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