ユーロ/円(EUR/JPY)のトラリピ設定|停止・再開・損切りを経た14年の実績と、片道トラリピで見た今の評価【2026年最新】

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【ご注意】本記事で紹介しているユーロ/円のハーフ&ハーフ設定は、為替コヤジが過去に運用していた設定です。
2025年11月に損切りして運用を停止しており、現在は運用していません。これからトラリピを始める方には、スワップがプラスになる方向にだけ仕掛ける「片道トラリピ」をおすすめしています。

「ユーロ/円でトラリピを始めたいけど、どんな設定がいいですか?」
「ユーロ/円がずっと高いままだけど、今から買いで始めても大丈夫?」

本記事ではこんな悩みを解決します。

ユーロ/円(EUR/JPY)は米ドル/円に次いで日本人になじみのある通貨ペアで、トラリピでも人気があります。

私・為替コヤジは2012年からユーロ/円のトラリピを運用してきました。途中で一度停止し、再開もしましたが、最終的には2025年11月に損切りして運用を終え、通算約23万円のマイナスとなっています。

本記事では、ユーロ/円の最新の相場環境と片道トラリピの3条件による「今」の診断、そして過去の設定とその結果から学んだ教訓を解説します。

この記事でわかること
  • ユーロ/円の最新の値動きと金利環境(2026年10月時点)
  • 片道トラリピの3条件で見たユーロ/円の「今」の評価
  • 為替コヤジが運用していたユーロ/円のハーフ&ハーフ設定
  • 停止・再開・損切りを経た約14年間の運用実績
  • ユーロ/円のトラリピから学んだ3つの教訓

ユーロ/円の特徴と最新の相場環境

まずはユーロ/円の基本的な特徴と、2026年10月時点の相場環境を整理しておきましょう。

ユーロ/円は、ユーロ/米ドルと米ドル/円の両方の影響を受けて動く通貨ペアです。米ドル/円より値動きはやや大きく、欧州の景気や金融政策のニュースにも反応しやすいのが特徴です。

項目 内容(2026年10月初旬時点)
現在のレート 177円台後半~178円前後
トラリピのスワップ(1万通貨・1日あたり) 買い:+87円/売り:-131円(2026年8月時点の集計)
政策金利 ユーロ圏(ECB):預金ファシリティ金利2.50%
日本(日銀):1.25%程度
トラリピの最小取引単位 1,000通貨
スワップがプラスの方向 買い

※スワップポイントは日々変動します。最新の値は必ずマネースクエアの公式サイトでご確認ください。

2026年はECBと日銀がそれぞれ2回ずつ利上げしたため、金利差は1.25ポイント前後で推移しています。ユーロ/円は買いでスワップを受け取れる状態ですが、豪ドル/円や英ポンド/円と比べるとスワップの水準は控えめです。

 

ユーロ/円の値動き|「90円~160円のレンジ」を大きく上回る水準に

次に、ユーロ/円の長期的な値動きを確認します。

旧設定は「過去20年のレンジに収まる」という前提で作っていましたが、現在のレートはその前提から大きく外れています。

旧設定の前提:過去20年は90円~160円にほぼ収まっていた

旧設定を作った当時、ユーロ/円の過去20年の月足チャートは、2008年の170円近辺を除けばおおむね90円~160円のレンジに収まっていました。

そこで中央値の125円を境に、下に買い、上に売りを仕掛けるハーフ&ハーフを採用していました。

 

2024年に160円を突破し、2026年は180円台が中心に

その後の円安で、ユーロ/円は2024年に160円を突破しました。2026年に入ってからは180円台で推移する時間が長く、4月には187円台をつけています。

9月下旬には円高が進み、2025年11月以来の安値となる177円台まで下落しました。それでも、旧設定の売りレンジ上限(159.90円)を約18円上回る水準です。

 

片道トラリピの3条件で診断|ユーロ/円は今、仕掛けるべきか

ここからは、片道トラリピに適した通貨ペアを選ぶ3つの条件で、今のユーロ/円を診断します。

ユーロ/円でスワップがプラスになるのは「買い」なので、買いの片道トラリピとして評価します。

条件 判定 理由
① プラススワップが大きい ○ 買いで1万通貨あたり1日+87円。ただし豪ドル/円や英ポンド/円よりは控えめ
② レンジ相場を形成している △ 2026年は177円~187円台で推移しているが、長期的には上昇トレンドが続いている
③ レートがレンジの端にある △ 2026年の推移で見れば下限付近。ただし長期的に見れば歴史的な高値圏

診断結果をまとめると、短期的には条件がそろいつつあるが、長期的な円高リスクを考えると慎重に判断すべき局面というのが私の考えです。

2026年の推移で見れば下限付近にあり、買いの片道トラリピを検討する余地はあります。一方で、日銀は今後も利上げを続ける姿勢を示しており、円高が進めば2026年の下限を割り込んで大きく下落する可能性もあります。

私自身の考えとしては、トラリピ初心者は見送り、検討する場合もレンジ下限を割り込んだときのストップロスと、急落に耐えられる資金を必ず用意しておくべきだと考えています。

現在の条件に合う通貨ペアは、下記の記事で紹介しています。

 

【過去の記録】為替コヤジのユーロ/円 ハーフ&ハーフ設定

ここからは、私が以前運用していたユーロ/円のハーフ&ハーフ設定を記録として紹介します。

現在は運用しておらず、推奨設定ではありません。同じ失敗を避けるための参考としてご覧ください。

当時の設定内容

中央値125円を境に、下に買い、上に売りを仕掛けていました。2021年からは中央値付近に「コアレンジ」を追加し、ベースレンジのトラップの間に交互に配置することで、重なる範囲は実質0.1円間隔になるようにしていました。

設定内容 買い 売り
レンジ ベース:90.10~124.90
コア:115.20~125.00
ベース:125.10~159.90
コア:125.20~135.00
注文金額 1,000通貨 1,000通貨
トラップ本数 ベース:175本
コア:50本
ベース:175本
コア:50本
トラップ間隔 0.2円
(コアと重なる範囲は実質0.1円)
0.2円
(コアと重なる範囲は実質0.1円)
利益金額 1,000円 1,000円
決済トレール あり あり
ストップロス なし なし

ベースレンジのみの時点では運用資金370万円を想定し、自作のExcelツールで計算したロスカットレートは、買いが89.96円、売りが157.35円でした。

 

約14年間の運用実績

ユーロ/円は2012年2月に運用を始めました。2022年9月にいったん停止し、10月に再開した後、2025年11月に損切りして運用を終えています。年ごとの売買損益は以下の通りです。

期間 売買損益(スワップ除く)
2012年~2014年 +295,150円
2015年(チャイナショック) -261,380円
2016年~2018年 0円(決済なし)
2019年~2021年 +523,479円
2022年(9月に損切り・停止、10月に再開) -393,234円
2023年~2024年 +20,825円
2025年(11月に損切り・停止) -412,243円
合計 -227,403円

平常時はコツコツと利益を積み上げていたものの、2015年のチャイナショック、2022年の急激な円安、そして2025年の損切りで、それまでの利益を上回る損失が出ました。

特に2022年10月に再開した後は、2023年に約2万円の利益が出ただけで、2024年は決済がないまま、2025年11月の損切りを迎えています。

トラリピ全体の運用実績は、下記の記事ですべて公開しています。

 

ユーロ/円のトラリピから学んだ3つの教訓

ユーロ/円の運用から学んだことを3つにまとめます。

クロス円でトラリピを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

教訓1:一度崩れた前提のまま再開しない

2022年9月にユーロ/円をいったん停止したのは、円安で前提としていたレンジが崩れ始めていたからです。

しかし翌月には、レンジを大きく見直さないまま運用を再開しました。その後ユーロ/円は160円を突破し、再開後の運用はほとんど利益を生まないまま損切りで終わっています。

停止した通貨ペアを再開するなら、なぜ止めたのか、その理由が解消されたのかを確認することが大切です。

 

教訓2:ハーフ&ハーフの売りはマイナススワップで傷口が広がる

ユーロ/円の売りは、現在の水準で1万通貨あたり1日130円前後のスワップを支払います。

円安で売りポジションがレンジを外れると、含み損に加えて毎日スワップの支払いが続きます。スワップがプラスの方向だけに仕掛ける片道トラリピなら、この負担は避けられます。

 

教訓3:クロス円を並べても分散にはならない

当時はユーロ/円のほかに、米ドル/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円、英ポンド/円と、多くのクロス円を同時に運用していました。

ところが2022年の急激な円安では、これらがすべて同じ方向に動き、2022年9月には5つのクロス円をまとめて損切りすることになりました。

通貨ペアの数を増やしても、「円」という共通の通貨に偏っていれば、リスクは分散されないということを痛感しました。

これらの失敗とその対策は、下記の記事でさらに詳しくまとめています。

トラリピ公式サイト

 

よくある質問

ユーロ/円のトラリピについて、よくいただく質問にお答えします。

Q. ユーロ/円のトラリピはもうおすすめしないのですか?

通貨ペアそのものを否定しているわけではありません。ただし現在は歴史的な高値圏にあり、トラリピ初心者が今から買いの片道トラリピを始めるのはおすすめしません。大きく調整して、レンジの底と言える水準まで下がってきたら改めて検討する価値はあります。

 

Q. ユーロ/円の売りトラリピはどうですか?

売りはスワップがマイナスのため、片道トラリピの考え方ではおすすめしません。ユーロを売りで仕掛けたい場合は、売りでスワップを受け取れるユーロ/米ドルやユーロ/英ポンドを検討するのがおすすめです。

 

Q. 過去の設定をそのまま使ってもいいですか?

おすすめしません。旧設定のレンジ(90.10~159.90円)は現在のレートより大きく下にあり、売りレンジはすでにすべて上抜けています。そのまま設定すると、売りのトラップが一斉に約定して大きな含み損を抱えるおそれがあります。

 

まとめ:ユーロ/円は「前提が崩れたら立ち止まる」ことの教訓

本記事では、ユーロ/円の最新の相場環境と、過去のハーフ&ハーフ設定とその結果を紹介しました。

要点を整理すると以下の通りです。

  • ユーロ/円は買いでスワップを受け取れるが、水準は豪ドル/円や英ポンド/円より控えめ
  • 2026年の推移では下限付近にあるものの、長期的には歴史的な高値圏。初心者は見送りが無難
  • 旧設定は停止・再開・損切りを経て、通算約23万円のマイナス
  • 前提が崩れたまま再開したことと、マイナススワップの売りポジションが損失を広げた
  • これから始めるなら、スワップがプラスの方向だけに仕掛け、ストップロスで出口を決めておく

トラリピは仕組みを正しく理解し、リスクを管理すれば、コツコツと利益を積み上げられる優れたツールです。

私の経験を参考に、ぜひ条件のそろった通貨ペアで、片道トラリピを無理なく始めてみてください。

トラリピ公式サイト

 

為替コヤジが過去に運用していた全13通貨ペアの設定と、その結果は下記の記事にまとめています。

トライオートFX [インヴァスト証券]
インヴァスト証券「トライオートFX」

面倒な設定は不要で自動売買セレクトから自動売買プログラムを選ぶだけで取引ができます。中でも人気が高いのがコアレンジャーで為替コヤジも運用中です。

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投資に関する注意喚起

FX自動売買は、うまく運用すればコツコツと利益を積み上げられる一方で、元本割れなどのリスクも伴います。特にFXはレバレッジをかけた取引のため、相場が急変した際には預けた証拠金以上の損失が発生する可能性もあります。

投資は余裕資金の範囲内で、ご自身の判断と責任において行ってください。

FX取引に関する注意喚起や業者の登録状況は、下記の公的機関のサイトでご確認いただけます。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・取引を勧誘するものではありません。最新の取引条件は各社の公式サイトでご確認ください

この記事を書いた人
為替コヤジ

FX歴14年以上。トラリピ・トライオートFX・ループイフダン・松井証券FXなどを実際に運用・検証。現在は運用方針を変更したため、自動売買の最新仕様や比較情報、過去の検証データをカワセペディアで整理・更新しています。

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