「FX自動売買に興味はあるけれど、設定が難しそうで一歩が踏み出せない」「トラリピやトライオートFXと比べて、ループイフダンって何が違うの?」——そんな疑問をお持ちの方にぜひ知っていただきたいのが、アイネット証券が提供するループイフダンです。
私・為替コヤジはFX歴14年以上、トラリピ・トライオートFX・ループイフダン・松井証券FXなど数多くのFX自動売買を実際に運用・検証してきました。その経験から断言できるのは、ループイフダンは「通貨ペアと値幅を選ぶだけ」で始められる、最もシンプルなリピート型FX自動売買のひとつだということです。しかも国内の主要リピート系サービスでは珍しく、デモ口座で本番前に動きを試せるのも大きな魅力です。
一方で「スプレッドが他社より広め」「高金利通貨のスワップが以前より下がった」といった声があるのも事実です。本記事では、アイネット証券公式サイトの最新情報(2026年9月時点)をもとにループイフダンの仕組みから基本スペック、メリット・デメリット、評判・口コミ、失敗しない運用のコツ、始め方までを正直に解説します。読み終えるころには「ループイフダンを始めるべきか」をご自身で判断できるようになっているはずです。
- アイネット証券のループイフダンとはどんなFX自動売買なのか
- ループイフダンの仕組み(B・S・BSの違い、損切りあり・なしの違い)
- 取扱通貨ペア・設定値幅・スプレッドなど2026年最新の基本スペック
- ループイフダンのメリット・デメリットの正直な評価
- 実際のユーザーの評判・口コミ(良い声・悪い声の両方)
- トラリピ・トライオートFX・松井証券FXとの比較
- ループイフダンに向いている人・向いていない人
- 失敗しないための資金設計・値幅選びのコツと始め方
FX自動売買そのものが初めての方は、先にFX自動売買の種類を徹底解説した記事で全体像をつかんでおくと、本記事の内容がよりスムーズに理解できます。
アイネット証券のループイフダンとは?「選ぶだけ」で始めるリピート型FX自動売買

まずは「ループイフダンとは何か」を押さえておきましょう。ここを理解しておくと、後半のメリット・デメリットやリスク管理の話がぐっとわかりやすくなります。
アイネット証券のループイフダンは、一言でいうと「あらかじめ用意された売買システムを選ぶだけで、一定の値幅ごとに売買を自動で繰り返してくれるリピート型FX自動売買」です。
リピート型自動売買とは、設定した値幅の中で新規注文と決済注文を自動で繰り返す仕組みのことです。チャートに張り付く必要がなく、FXの取引時間中はシステムが代わりに売買を続けてくれるため、忙しい会社員や子育て中の方でも「ほったらかし投資」の感覚で取り組めます。
名前の由来は「イフダン注文」を「ループ(繰り返す)」すること
ループイフダンという名前は、FXの注文方法のひとつである「イフダン(IFD)注文」に由来しています。ここでは両者の違いを簡単に整理しておきます。
イフダン注文は「〇円になったら買い、その後〇円になったら売る」という新規注文と決済注文をセットにした注文ですが、基本的には1回きりです。ループイフダンは、このイフダン注文を何度も自動で繰り返すことで、相場の上下動から細かく利益を積み重ねていきます。注文方法の基礎は設定型自動売買で知っておくべき注文方法の解説記事でも詳しくまとめています。
「B25」「S50」など名前を見れば売買ルールがわかる
ループイフダンの各システムは「売買タイプ+値幅」という名前になっており、名前を見るだけで売買ルールが把握できます。初心者の方がつまずきやすい部分なので、先に読み方を覚えておきましょう。
たとえば「ループイフダンB25(米ドル/円)」なら、「B(買い)」を「25pips(25銭)」間隔で繰り返すシステムという意味です。25銭下がるごとに買い、買った値から25銭上がったら利益確定、というルールで自動売買が続きます。
ループイフダンの基本スペック【2026年9月最新】

口座開設の前に必ず確認しておきたいのが基本スペックです。ここではアイネット証券公式サイトの取引要綱をもとに、2026年9月時点の最新情報を一覧表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | ループイフダン® |
| 提供会社 | 株式会社アイネット証券(関東財務局長(金商)第11号) |
| カテゴリ | リピート型自動売買 |
| 取扱通貨ペア数 | 全24通貨ペア(うちループイフダン対応は21通貨ペア) |
| 売買タイプ | B(買い)・S(売り)・BS(買いと売りを同時稼働) |
| 最低取引単位 | 1,000通貨(南アフリカランド/円・メキシコペソ/円は1万通貨) |
| 取引手数料 | 無料(口座維持手数料も無料) |
| 米ドル/円スプレッド | 2.0〜2.5銭(原則固定・例外あり) |
| 最大レバレッジ(個人) | 25倍(必要証拠金は取引額の4%相当) |
| ロスカット水準 | 有効証拠金が取引証拠金の100%を下回ったとき |
| 損失上限の設定 | マイセーフティ機能で任意に設定可能 |
| スマホ対応 | あり(iOS・Android) |
| デモ取引 | あり(無料) |
| 資産の保全方法 | 信託保全 |
| 公式推奨の運用資金 | 30万円以上 |
| 口座開設 | オンライン申込・最短翌々日から取引可能 |
特に注意したいのが最低取引単位です。多くの通貨ペアは1,000通貨から取引できますが、南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は1万通貨単位となっています。高金利通貨で始める場合は必要資金が大きく変わるので、必ず確認しておきましょう。
ループイフダンの仕組みを徹底解説

ループイフダンを安心して運用するには、「どんなときに利益が出て、どんなときに含み損や損切りが発生するのか」を理解しておくことが欠かせません。ここでは基本の動きから、3つの売買タイプ、損切り設定の違いまで順番に解説します。
基本の動き:「安く買って高く売る」を自動で繰り返す
ループイフダンの基本ロジックは驚くほどシンプルです。やっていることは、FXで利益を出す基本である「安く買って高く売る(または高く売って安く買い戻す)」を、決められた値幅で淡々と繰り返すことだけです。
たとえば「ループイフダンB25(米ドル/円)」を選ぶと、25銭の値幅で買い注文を自動で入れ、価格が25銭上がれば利益確定し、また新たな買い注文が入ります。相場が一定の範囲で上下を繰り返すレンジ相場ほど、利益確定の回数が増えて収益が積み上がるのが特徴です。
B・S・BSの3タイプの違い
ループイフダンには、売買の方向によって3つのタイプがあります。相場観や資金量によって最適なタイプが変わるため、それぞれの特徴を表で確認しておきましょう。
| タイプ | 内容 | 向いている相場 |
|---|---|---|
| B(買い) | 新規買い→決済売りを繰り返す | 上昇相場・レンジ相場 |
| S(売り) | 新規売り→決済買いを繰り返す | 下落相場・レンジ相場 |
| BS(売買同時) | 同一通貨ペア・同一数量・同一値幅のBとSを同時に稼働 | 方向感のないレンジ相場 |
BSタイプは2021年9月4日にリリースされた比較的新しいタイプです。BとSを個別に動かすと両方の証拠金が必要になりますが、BSなら片方分の自動売買必要証拠金だけで稼働できるため、資金効率が大きく向上します。買いと売りの両建てによる資金効率の考え方は、FX自動売買における両建ての解説記事も参考になります。
さらにBSには専用のアドバイス機能が搭載されています。過去の高値と安値の差をもとに「資金が足りているか」をチェックし、途中で停止しにくい設定と必要資金を提案してくれるうえ、提案された設定をそのままワンクリックで開始できます。設定に迷う初心者の方には心強い機能です。
損切りあり・なしの違い
BとSでは「損切りあり」と「損切りなし」を選択できます。この選択によって、相場が想定外の方向に動いたときの挙動がまったく変わるため、違いをしっかり理解しておきましょう。
損切りありは「相場に追従する」設定です。設定した最大ポジション数と値幅を掛け合わせた範囲を損失方向に超えると、一部のポジションを損切りしたうえで新たな注文(クイックOCO注文)が発注され、売買するレートの範囲をずらしながら取引を継続します。
損切りなしは「相場に追従しない」設定です。最大ポジション数に達すると新規注文が止まり、損切りせずにポジションを持ち続けます。確定損失は出にくい一方で、相場が戻らなければ含み損が拡大し続け、ロスカットが発生すると全ポジションが決済され、すべてのループイフダンが停止します。
損切りありは、狭い値幅で運用していると損切りが多発しやすい点に注意が必要です。どちらを選ぶ場合でも、次に解説する「注文範囲」の考え方を必ず押さえておきましょう。
「最大ポジション数×値幅」で注文範囲がわかる
ループイフダンのリスク管理で最も大切なのが、「最大ポジション数×値幅」という計算です。これだけで、システムがどの範囲で売買を繰り返すのかを把握できます。
たとえば「ループイフダンB50(50銭間隔)」で最大ポジション数を40に設定すると、50銭×40=20円の範囲で注文が繰り返されます。一方、最大ポジション数5・値幅10銭のように注文範囲が極端に狭い設定だと、わずか50銭の値動きで損切りやポジション上限に達してしまいます。自分が想定する相場の変動幅より注文範囲が十分に広いかを、必ず確認してから始めましょう。
ループイフダンの取扱通貨ペア・スプレッド・設定値幅

ループイフダンは主要通貨から高金利通貨まで幅広い通貨ペアに対応しています。ここでは対応通貨ペアとスプレッド、選べる値幅を一覧で紹介し、あわせて値幅の選び方も解説します。
対円通貨ペア(10通貨ペア)
日本の投資家に人気の対円通貨ペアは10種類です。値幅の単位は「銭(pips)」で、1pips=0.01円となります。
| 通貨ペア | スプレッド(原則固定・例外あり) | 設定値幅(pips) |
|---|---|---|
| 米ドル/円 | 2.0〜2.5銭 | 10 / 15 / 25 / 50 / 100 / 150 / 200 |
| ユーロ/円 | 3.0〜5.0銭 | 10 / 20 / 40 / 80 / 100 / 120 / 150 / 200 |
| 英ポンド/円 | 5.0〜8.0銭 | 20 / 50 / 100 / 150 / 200 |
| 豪ドル/円 | 4.0銭 | 10 / 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| NZドル/円 | 6.0銭 | 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| カナダドル/円 | 5.0銭 | 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| スイスフラン/円 | 4.0〜16.0銭 | 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| トルコリラ/円 | 7.0〜15.0銭 | 25 / 50 / 100 / 150 / 200 |
| メキシコペソ/円 | 1.0〜1.2銭 | 10 / 25 / 50 / 100 / 150 / 200 |
| 南アフリカランド/円 | 7.0銭 | 25 / 50 / 100 / 150 / 200 |
※2026年9月時点の公式「取引要綱」「目安資金表」より。スプレッドは相場急変時や流動性低下時に拡大する場合があります。
外貨同士の通貨ペア(11通貨ペア)
外貨同士の通貨ペアも11種類に対応しています。値動きが一定の範囲に収まりやすい通貨ペアも多く、レンジ相場を得意とするループイフダンと相性の良い組み合わせが見つかります。
| 通貨ペア | スプレッド(原則固定・例外あり) | 設定値幅(pips) |
|---|---|---|
| ユーロ/米ドル | 2.0pips | 10 / 20 / 40 / 60 / 100 / 150 / 200 |
| 英ポンド/米ドル | 3.5pips | 20 / 50 / 100 / 150 / 200 |
| 豪ドル/米ドル | 4.0pips | 10 / 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| ユーロ/英ポンド | 4.0pips | 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| 米ドル/スイスフラン | 4.0pips | 10 / 15 / 25 / 50 / 100 / 150 / 200 |
| 豪ドル/NZドル | 6.0pips | 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| 豪ドル/スイスフラン | 6.0pips | 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| NZドル/米ドル | 6.0pips | 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| 米ドル/カナダドル | 6.0pips | 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| ユーロ/豪ドル | 8.0pips | 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
| ユーロ/スイスフラン | 8.0pips | 20 / 40 / 80 / 100 / 150 / 200 |
※外貨同士の設定値幅はおおむね10〜200pipsの範囲で通貨ペアごとに用意されています。最新の値幅は公式の目安資金表でご確認ください。
なお、アイネット証券の全24通貨ペアのうち、ユーロ/カナダドル・英ポンド/豪ドル・英ポンド/スイスフランの3通貨ペアはループイフダン非対応(裁量取引のみ)です。
注目したいのは高金利通貨のコスト改善です。かつて広めだったメキシコペソ/円のスプレッドは、現在1.0〜1.2銭まで縮小しています。ちなみに公式サイトのよくある質問では、値動きが一定範囲に収まりやすい「ユーロ/英ポンド」がループイフダン向きの通貨ペアとして紹介されています。
値幅の選び方:資金が少ないほど「広め」が鉄則
同じ通貨ペアでも、どの値幅を選ぶかで必要資金とリスクは大きく変わります。ここでは狭い値幅と広い値幅の特徴を比較し、初心者に適した選び方を紹介します。
| 値幅 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 狭い(例:10〜25pips) | 利益確定の回数が多く、利益を積み上げやすい | 保有ポジションが増えて必要資金が膨らみ、ロスカットや損切り多発のリスクが高まる |
| 広い(例:100〜200pips) | ポジション数が少なく、少ない資金でも大きな値動きに耐えやすい | 1回の利益確定までに時間がかかり、取引回数が少なくなる |
アイネット証券の公式サイトでも、10銭幅や20銭幅といった狭い値幅は想定外の相場変動でロスカットされる可能性が高まると注意喚起されています。運用資金が少ないうちは100pips以上の広い値幅から始め、資金が増えたら段階的に狭めていくのが、私のおすすめする安全な進め方です。
ループイフダンのメリット7選

ここからは、私・為替コヤジが実際に使って感じたループイフダンのメリットを7つ紹介します。他のリピート系サービスにはない独自の強みも多いので、ぜひ比較の参考にしてください。
①設定が「選ぶだけ」で圧倒的にシンプル
ループイフダン最大の魅力は、なんといっても設定のシンプルさです。FX自動売買で挫折しがちな「何をどう設定すればいいかわからない」という悩みを、ほぼ解消してくれます。
トラリピなど他のリピート型自動売買では、レンジの上限・下限や注文本数、利確幅を自分で考える必要があります。一方ループイフダンは、公式が案内するとおり「①ループイフダンを選ぶ→②取引数量を決める→③最大ポジション数を決める」の3ステップで始められます(B・Sの場合は損切りの有無も選択)。「複雑な設定で挫折した経験がある」という方にとって、これ以上ないほどシンプルな入口です。
②パソコンを閉じても24時間ほったらかしで運用できる
ループイフダンは生活スタイルを変えずに運用できる点も大きな強みです。とくに会社員の方には、このメリットが効いてきます。
ループイフダンはアイネット証券のサーバー上で稼働するため、パソコンの電源を切っていても取引が続きます。VPSの契約が必要なMT4・MT5の自動売買とは大きく異なる点です(MT4系の運用環境についてはVPSの比較記事で解説しています)。仕事中も睡眠中も旅行中も、FXの取引時間中はシステムがコツコツと売買を続けてくれます。
③取引手数料・口座維持手数料が無料
リピート型自動売買は取引回数が多くなるため、コストの考え方がとても重要です。ループイフダンの料金体系はシンプルでわかりやすいのが特長です。
ループイフダンは取引手数料も口座維持手数料も無料で、コストは基本的にスプレッドのみです。スプレッドはやや広めですが、公式に「ループイフダンのスプレッドには投資助言報酬が含まれる」と明記されており、自動売買の仕組み代がスプレッドに内包されていると理解しておけば納得しやすいでしょう。FX自動売買のコスト構造はFX自動売買のコストを徹底解説した記事で詳しくまとめています。
④デモ口座で本番前に無料で試せる
「本当に自動で動くのか、自分の目で確かめてから始めたい」という方にとって、デモ口座の有無は重要なポイントです。ここはループイフダンが他社に大きく差をつけている部分です。
トラリピ・トライオートFX・松井証券FXにはデモ口座がありませんが、ループイフダンは無料のデモ取引が用意されています。実際のお金を使わずに、売買が繰り返される様子や含み損の出方を体験できるため、初めての方はまずデモで感覚をつかむことを強くおすすめします。デモ口座を使うべき理由はFX自動売買にデモ口座を使うべき理由の記事でも解説しています。
⑤マイセーフティ機能で口座全体の損失に上限を設けられる
自動売買で一番怖いのは「気づいたら大損していた」という事態です。ループイフダンには、これを防ぐための独自のリスク管理機能が用意されています。
「マイセーフティ」は、強制ロスカットとは別に、保有ポジションの損失合計が自分で決めた金額に達すると、全ポジションを決済してループイフダンの稼働を停止する機能です。損失額の判定は5分ごとに行われ、PC・スマホどちらからでも設定できます。ただし、相場急変時には設定金額を超える損失が出る場合がある点や、複数のシステムを運用している場合は合算の損失で判定され、すべてが停止する点は理解しておきましょう。
⑥売買益とスワップポイントの両方を狙え、課税タイミングも調整しやすい
ループイフダンは為替差益だけでなく、スワップポイントも収益源にできます。さらに税金面でも見逃せない特徴があります。
ループイフダンは常にポジションを保有しながら自動で利益確定を繰り返すため、売買益とスワップポイント益の両方を狙えます。また、アイネット証券のループイフダン口座では、ポジションを決済するまでスワップポイント益は確定せず、課税対象にならない仕組みです。決済のタイミングで課税時期をある程度コントロールできるのは、長期運用派にうれしいポイントです。FX自動売買の税金についてはFX自動売買の確定申告を完全解説した記事をご覧ください(個別の税務判断は税理士や税務署にご確認ください)。
⑦1,000通貨から始められ、資金管理ツールも充実
少額から始められることに加え、「いくら必要なのか」を事前に確認できるツールがそろっているのもループイフダンの良さです。
最低取引単位は1,000通貨(南アランド/円・メキシコペソ/円は1万通貨)なので、無理のない金額から始められます。さらに公式サイトでは、通貨ペアごとの過去の値動きの幅がわかる「レート変動幅確認表」と、想定する変動幅に対して必要な資金がわかる「目安資金表」が無料公開されています。本番口座では「資金シミュレーション」機能も使えるため、始める前に最悪のシナリオを具体的な金額で確認できます。
ループイフダンのデメリット・注意点

メリットだけを伝えるのは誠実ではありません。ここでは、ループイフダンを始める前に必ず知っておくべきデメリット・注意点を正直にお伝えします。事前に理解しておけば、多くは運用の工夫でカバーできます。
①スプレッドが裁量取引向け口座より広め
コスト面で最も指摘されるのがスプレッドの広さです。取引回数が多いリピート型では、この差が長期的な収益に影響します。
ループイフダンの米ドル/円スプレッドは2.0〜2.5銭で、裁量取引向けのFX口座(0.2銭前後が主流)と比べると広めです。前述のとおり投資助言報酬が含まれているため、手数料無料とのトレードオフと考えることもできますが、短期売買やコスト最優先の方には不向きです。また、スプレッドは原則固定でも、市場急変時や流動性低下時には拡大する場合があります。
②自由なカスタマイズができない
「選ぶだけ」の手軽さは、裏を返せば自由度の低さでもあります。慣れてきた中上級者ほど、この点を物足りなく感じるかもしれません。
ループイフダンは通貨ペアの特性に合わせてシステムがあらかじめ用意されており、パラメーターの編集や独自のレンジ設定はできません。「〇円〜〇円の範囲に〇pips間隔で注文を並べたい」といった細かい設定をしたい方は、トラリピ(マネースクエア)やトライオートFX(インヴァスト証券)も検討してみてください。
③相場が一方向に大きく動くと含み損・ロスカットのリスクがある
リピート型自動売買に共通する最大のリスクが、トレンド相場での含み損の拡大です。ここは必ず理解したうえで始めてください。
ループイフダンBは相場の下落時に、Sは上昇時に含み損が発生します。公式の「レート変動幅確認表」(2026年9月時点)によると、米ドル/円の過去5年の変動幅は約55円、過去10年では約64円にもなります。この規模の値動きが起こりうると知ったうえで、余裕を持った資金で運用することが大前提です。FX自動売買全般のリスクについてはFX自動売買は本当に危険かを解説した記事もあわせてお読みください。
④高金利通貨のスワップポイントが以前より下がったという声がある
かつてのループイフダンは「スワップポイントが高い」ことが大きな売りでした。しかし現在は状況が変わっている点に注意が必要です。
口コミでは、トルコリラ/円・メキシコペソ/円・南アフリカランド/円といった高金利通貨のスワップポイントが以前より下がり、他社との差が縮まったという声が見られます。スワップポイントは各国の金利動向などで日々変動し、受取から支払に変わる可能性もあります。過去の高スワップのイメージで判断せず、必ず公式サイトで現在の水準を確認してください。
⑤相場急変時は想定どおりに約定しないことがある
為替介入や重要な経済指標の発表時など、相場が急変する場面では自動売買でも思わぬ動きが起こりえます。
口コミでは「為替介入の日に約定しなかった」という声も見られます。公式の注意事項でも、相場急変直後や休日明け・メンテナンス明けには、注文価格と実際の約定価格が乖離する場合があると明記されています。ロスカットも必ず約束した水準で止まるわけではないため、証拠金に十分な余裕を持たせることが重要です。経済指標との付き合い方はFX自動売買と経済指標の解説記事が参考になります。
⑥取引ツールごとに使える機能が異なる
地味ですが、使い始めてから気づきやすいのがツール間の機能差です。事前に知っておけば戸惑わずに済みます。
ループイフダンはPCブラウザ版・PCインストール版・スマホアプリ版で使える機能に違いがあり、口コミでは「アプリとWebで機能が違って不便」という声もあります。自分がよく使う端末でどの操作ができるのかを、デモ口座で確認しておくと安心です。
⑦短期間での一攫千金は狙えない
最後に、ループイフダンの投資スタイルそのものについてお伝えしておきます。期待値を正しく持つことが、長く続けるコツです。
ループイフダンは、小さな利益を中長期でコツコツ積み重ねるスタイルの自動売買です。公式サイトでも「短期売買で一攫千金を狙うことはできない」とはっきり説明されています。「すぐに大きく儲けたい」という方には向いていません。
ループイフダンの評判・口コミ

実際にループイフダンを使っている方は、どのように感じているのでしょうか。ここではSNSやレビューで見られる良い評判と悪い評判を、両方まとめて紹介します。
良い評判・口コミ
まずは良い評判です。やはり「手軽さ」と「安心感」を評価する声が目立ちます。
- 設定が本当に簡単で、FX初心者でもすぐに始められた
- デモ口座で感覚をつかんでから本番に移れたのがよかった
- BSのアドバイス機能のおかげで、必要資金の目安がわかりやすい
- 決済するまでスワップに課税されないので、税金の面で助かる
- マイセーフティで損失の上限を決められるので精神的に楽
悪い評判・口コミ
一方で、コストやスワップ、急変時の挙動に不満を持つ声もあります。デメリットの章で解説した内容と重なる部分が多いので、あわせて確認しておきましょう。
- 高金利通貨のスワップが以前より下がって残念
- スプレッドが他社より広く、コスト面で不利に感じる
- 為替介入の日に約定しなかったのが怖かった
- カスタマイズできないので、慣れてくると物足りない
- アプリとWebで機能が違いすぎて不便
ちなみにアイネット証券の調査(2021年4月〜2026年3月、ループイフダン口座で運用中の顧客が対象)では、利益が出ている人のうち約6割がFX初心者だったと公表されています。同じ調査では運用資金100万円以上の人が7割以上を占めており、初心者でも成果を出せるが、資金に余裕を持つことが大切という傾向が読み取れます。
ループイフダンと他のリピート型自動売買を比較

ループイフダンを検討するなら、他の人気リピート系サービスとの違いも押さえておきたいところです。ここでは、トラリピ・トライオートFX・松井証券FXと主要項目を比較しました(2026年9月時点)。
| 項目 | ループイフダン (アイネット証券) |
トラリピ (マネースクエア) |
トライオートFX (インヴァスト証券) |
松井証券FX (自動売買) |
|---|---|---|---|---|
| 通貨ペア数 | 21(ループイフダン対応) | 18 | 34 | 32 |
| 最低取引単位 | 1,000通貨※ | 1,000通貨※ | 1,000通貨※ | 1通貨 |
| 米ドル/円スプレッド | 2.0〜2.5銭(原則固定) | 変動制(固定値の開示なし) | 変動制(自動売買は原則固定の対象外) | 業界最狭水準 |
| 取引手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 設定の手軽さ | ◎ 選ぶだけ | △ 自分で設定 | ○ 選択型+ビルダー | △ 自分で設定 |
| カスタマイズ性 | × 不可 | ◎ 自由 | ◎ ビルダーで自由 | ◎ 自由 |
| デモ口座 | ◎ あり | × なし | × なし | × なし |
| PC常時起動 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 |
※一部の高金利通貨などは1万通貨単位。各社のスペックは変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
比較すると、ループイフダンは「設定の手軽さ」と「デモ口座で試せる安心感」で頭ひとつ抜けていることがわかります。一方、スプレッドの狭さなら松井証券FX、設定の自由度ならトラリピやトライオートFXに分があります。
私のおすすめは、まずループイフダンで自動売買の感覚をつかみ、慣れてきたら他サービスとの併用や使い分けを検討するという流れです。トラリピとの違いをもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

5つのリピート系サービスを8つの観点で比較したFXリピート注文の徹底比較記事や、同じ「ループ・イフダン」の名前で提供されているひまわり証券のループ・イフダン解説記事もあわせて参考にしてください。
ループイフダンに向いている人・向いていない人

ここまでの内容を踏まえて、ループイフダンが向いている人と向いていない人を整理します。ご自身がどちらに当てはまるか、チェックしてみてください。
向いている人
次のような方には、ループイフダンを自信を持っておすすめできます。とくに「初めてのFX自動売買」にはぴったりのサービスです。
- FX自動売買を初めて試してみたい初心者の方
- 複雑な設定が苦手で「選ぶだけ」で始めたい方
- デモ口座で動きを確認してから本番に移りたい方
- チャートを見る時間がない忙しい会社員・主婦の方
- マイセーフティで損失に上限を設けて安心して運用したい方
- スワップ益の課税タイミングをコントロールしたい長期運用派の方
向いていない人
一方で、次のような方は別のサービスのほうが満足度が高いかもしれません。無理にループイフダンにこだわる必要はありません。
- レンジや値幅を細かくカスタマイズしたい中上級者の方
- スプレッドコストを極力抑えたい方(松井証券FXなどが有利)
- 短期間で大きなリターンを狙いたい方
- 高スワップポイントだけを目的にしている方(現在の水準を要確認)
自分に合う自動売買のタイプを見極めたい方は、FX自動売買に向いている人の特徴や、選択型自動売買・設定型自動売買の解説記事と比較しながら検討してみてください。
ループイフダンで失敗しないための運用のコツ6選

ループイフダンは「選ぶだけ」で始められますが、何も考えずに始めるとロスカットで退場してしまうこともあります。ここでは、私が実践しているロスカットを防いで長く続けるための6つのコツを紹介します。
①目安資金表で「最悪のシナリオ」を確認してから始める
最初にやるべきことは、利益ではなく損失の想定です。これを習慣にするだけで、失敗の確率は大きく下がります。
公式の「レート変動幅確認表」で通貨ペアの過去の値動きを確認し、「目安資金表」でその変動幅に耐えられる資金を確認しましょう。たとえば米ドル/円のB100(100銭間隔)で10円の変動に備える場合、目安必要資金は約14万円(1,000通貨・2026年9月時点)です。想定変動幅を許容できる資金を用意することが、ロスカット防止の大前提です。資金管理の考え方はFX自動売買の資金管理完全ガイドで詳しく解説しています。
②デモ口座×1,000通貨で仕組みを体感する
頭で理解することと、実際に含み損を抱えて耐えることはまったく別物です。本番の前に「体感」する段階を挟みましょう。
まずはデモ口座で売買の繰り返しや含み損の出方を確認し、本番も最初は最小単位の1,000通貨からスタートするのが安全です。少額から始める場合の考え方はFX自動売買は10万円から始められるかを解説した記事も参考になります。
③値幅は運用資金に合わせて広めに設定する
初心者の方がやりがちな失敗が「利益が出やすそうだから」と狭い値幅を選んでしまうことです。
狭い値幅ほど利益確定の頻度は上がりますが、保有ポジションが増えて必要資金も増大します。資金に余裕がないうちは100pips以上の広い値幅から始め、資金が増えたら徐々に狭めていく段階的な方法がおすすめです。
④迷ったらBSのアドバイス機能を活用する
通貨ペアや値幅、最大ポジション数の組み合わせに迷ったときは、公式が用意しているアドバイス機能に頼るのが近道です。
ループイフダンBSのアドバイス機能は、過去の値動きをもとに適切な設定と必要資金を提案してくれます。提案をそのままワンクリックで開始できるため、「何を選べばいいかわからない」という方の最短ルートになります。ただし、BSは損切りありのみで、上下どちらでも損切りが起こりうる点は忘れないでください。
⑤マイセーフティを設定しておく
「ここまで負けたらやめる」というラインを事前に決めておくことは、自動売買を続けるうえでの心の支えになります。
マイセーフティで損失額の上限を設定しておけば、想定外の相場変動による大損を自動で食い止められます。ただし、相場急変時には設定金額を超えて損失が拡大する可能性もあるため、余裕のある証拠金とセットで活用することが大切です。
⑥複数の通貨ペアに分散し、スワップは公式で最新値を確認する
最後のコツは、ひとつの通貨ペアに資金を集中させないことと、最新情報で判断することです。
値動きの特徴が異なる通貨ペアに分散すれば、一方向のトレンドによるダメージを抑えやすくなります(分散の考え方はFX自動売買のリスク分散の記事で解説しています)。また、スワップポイント狙いで高金利通貨を選ぶ場合は、口座開設前に公式サイトで現在の水準を必ず確認し、投資判断に見合うかをチェックしましょう。
ループイフダンの口座開設から最初の注文まで

「ループイフダンを試してみたい」と思ったら、あとは口座を開設して注文するだけです。ここでは口座開設の流れと、最初の注文方法を順番に解説します。
口座開設の流れ(最短翌々日から取引可能)
ループイフダンの口座開設はオンラインで申し込めます。必要書類をスマホで撮影してアップロードできるので、手続き自体は短時間で完了します。
- 公式サイトから申し込む(氏名・住所・メールアドレスなどを入力)
- 本人確認書類とマイナンバー確認書類を提出する(Webアップロードのほか、メール・郵送も可)
- 審査完了後、ログインIDが「転送不要の簡易書留郵便」で届く
- ログインして入金し、ループイフダンの注文を行う
最短で申し込みの翌々日から取引を始められます。ただし、ログインIDは本人確認書類に記載された現住所に簡易書留で届き、受け取らないと取引を開始できません。申込住所と本人確認書類の住所が異なるなど書類に不備があると時間がかかるため、事前に確認しておきましょう。
なお、デモ口座は本番口座とは別に申し込めます。本番口座を開く前に、まずデモで操作感を確かめておくのがおすすめです。
最初の注文方法
口座に入金したら、いよいよ最初のループイフダンを稼働させます。操作はとてもシンプルなので、初めての方でも迷わずに進められます。
- ループイフダンの取引画面にログインする
- 通貨ペアと売買システム(例:B100、BS50など)を選ぶ(迷ったらランキングやBSのアドバイス機能を活用)
- B・Sの場合は損切りの有無を選ぶ
- 取引数量と最大ポジション数を決める(「最大ポジション数×値幅」で注文範囲を確認)
- 設定内容を確認して開始する → 自動売買スタート
稼働後は、週に1回程度、口座の証拠金状況や含み損を確認する程度で十分です。とはいえ、完全に放置せず、ロスカットまでどのくらい余裕があるかだけは定期的にチェックするようにしましょう。
為替コヤジの総評:ループイフダンは「FX自動売買の最もシンプルな入口」

最後に、FX歴14年以上の私・為替コヤジとして、ループイフダンを総合的に評価します。
アイネット証券のループイフダンは、FX自動売買の入門として非常に優れたサービスだと私は評価しています。「選ぶだけ」の設計、デモ口座での事前検証、マイセーフティによる損失上限の設定、BSのアドバイス機能と、初心者がつまずきやすいポイントを先回りしてカバーしてくれる機能がそろっているからです。
一方で、スプレッドの広さ、カスタマイズ不可、高金利通貨のスワップが以前ほど高くない点は、確かなデメリットです。「自分でレンジを決めて細かく運用したい」「コストを極限まで抑えたい」という方には物足りないでしょう。
総評としては、「シンプルさと安心感を重視する初心者〜中級者に向いたリピート型FX自動売買」です。まずはデモ口座で仕組みを体感し、目安資金表で必要資金を確認したうえで、少額・広めの値幅から本番運用をスタートすることをおすすめします。
ご注意
FX取引は元本や利益が保証された金融商品ではありません。ループイフダンを含むリピート型自動売買は、相場が想定外の方向に大きく動いた場合に含み損が拡大し、証拠金以上の損失が発生するおそれもあります。余裕資金で運用し、ロスカットされないよう十分な証拠金を維持してください。スペックやスワップポイントは変更される場合があるため、最新情報は必ずアイネット証券の公式サイトでご確認ください。投資は自己責任でお願いします。
まとめ

本記事では、アイネット証券のループイフダンについて、2026年9月時点の最新情報をもとに徹底解説しました。最後に要点を振り返っておきましょう。
- ループイフダンは「選ぶだけ」で始められるシンプルなリピート型FX自動売買
- B(買い)・S(売り)・BS(売買同時)の3タイプがあり、BSは片方分の証拠金で稼働でき、アドバイス機能付き(損切りありのみ)
- 全24通貨ペア中21通貨ペアに対応、取引手数料無料、最低1,000通貨から(南アランド/円・メキシコペソ/円は1万通貨)
- デモ口座・マイセーフティ・目安資金表など、初心者向けの安心機能が充実
- スプレッドはやや広め、カスタマイズ不可、高金利通貨のスワップは要確認
- 「最大ポジション数×値幅」と目安資金表で、余裕を持った資金設計をすることが成功のカギ
FX自動売買を始める第一歩として、まずはデモ口座でループイフダンの動きを体感してみてください。「本当に自動で利益確定されていく」様子を一度見れば、ほったらかし投資の可能性をきっと実感できるはずです。
リピート型自動売買全体の比較やほかのサービスについてはリピート型自動売買カテゴリで詳しくまとめています。



コメント