トラリピの運用資金 最低いくらあれば自動売買できるのか?

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トラリピで自動売買する場合、運用資金(目安資金)をいくら準備すればいいのでしょうか?
トラリピは複数の注文を大量に発注するので、少額資金では無理と諦めてしまう方がいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

自己資金10万円から運用可能だが…

トラリピは1,000通貨単位から始めることができます。
レバレッジ10倍で1,000通貨なら、米ドル/円は約1万円、豪ドル/円は約8,000円で始めることができます。
例えば10万円の自己資金でレバレッジ10倍、つまり投資総額100万円のトラリピの運用を想定してみましょう。この場合、米ドル/円なら約10,000通貨(約100万円)、つまり1,000通貨で10本発注することができます。同様に豪ドル/円なら約12本(約96万円)発注することができます。
1,000通貨単位のトラリピを並べれば、10万円の自己資金でも10本程度のトラリピを発注できるわけです。
ただし、資金量が少ないとトラップの値幅が広くなるか、逆に値幅を狭くするとカバーできるレンジが狭まり、新規→決済を繰り返すトラリピの長所が生かせなくなってしまいます

30万円が自動ロスカットの分岐点

マネースクウェア・ジャパンが集計した、2010年5月7日のギリシャ・ショック時の「投資金額別の自動ロスカット執行の割合(1万通貨単位の場合)」によると、自己資金が300万円以上ある投資家の自動ロスカットの執行比率は数%程度でした。
つまり、1,000通貨単位なら30万円あれば、かなりロスカットにかかりにくくなります。
これに対し300万円未満になると一気に自動ロスカットが執行される割合が20%程度にまで上昇します。これを1,000通貨単位に置き換えると、30万円未満の資金でトラリピを仕掛けていることになります。
つまりトラリピの運用資金は最低30万円あれば自動売買できると言えます。

M2J推奨の計算式

M2Jでは、“500円を積み重ねる資産運用”をはじめる資金の目安として次の計算式を推奨しています。

仕掛ける通貨ペアのレート × 1,000 × 21 ÷ 3

たとえば豪ドル/円が77円だった場合は以下のようになります。
 
77円 × 1,000 × 21 ÷ 3 = 539,000円
豪ドル/円でトラリピを仕掛ける資金の目安は約54万円という計算結果となります。

「×1,000」の意味

これは、リピートイフダンを1本あたり1,000通貨で仕掛けることを示しています。

「×21」の意味

これは、1,000通貨のリピートイフダンを合計で21本仕掛けることを示しています。

「50銭下がったら買って、上がったら50銭の利益をねらう」というイメージのすき間のないトラリピを実現すべく、10円幅に21本という設定を基本としています。
10円幅÷0.5円ごと=20本、と考えてしまいがちですが、20本に1本足した21本が正解となります。3メートルの幅に1メートルおきに木を植えるのに木は3本ではなく、4本必要なのと同じ考え方です(植木算)。

「÷3」の意味

これは、レバレッジ3倍を示しています。つまりレバレッジは最大でも3倍程度に抑えなさいという意味です。

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