FX取引には成行、指値、逆指値といった基本的な注文方法以外にもFX特有の便利な注文方法があります。
中でもリピート系発注機能には欠かせないIFD(イフダン)注文とOCO(オーシーオー)注文について解説します。
IFD(イフダン)注文とは?
IFD(イフダン)注文とは、二つの注文を一度に出すことができる注文方法です。
- 「もし○○円で買えたら、そのあと××円で売っておいてほしい」(新規→決済)
- 「もし××円で売れたあとに、ふたたび△△円になったらまた買っておいてほしい」(決済→新規)
IFD(イフダン)注文は、トラリピを始め、ループ・イフダン、iサイクル注文(トラッキングトレード)でも用いられている、リピート系発注機能の生命線ともいえる発注方法です。
ちなみにトラリピの正式名称は「トラップリピートイフダン」ですが、このIFD(イフダン)注文を繰り返し発注する注文(RIFD)を罠(トラップ)のように等間隔に複数本仕掛けることから名付けられています。
IFD注文例① [新規→決済]
現在101円。100円になったら買いたいが、もし買えたらそのあとは102円で売って利益を確定したい。
引用元:マネースクウェア・ジャパン「FXの基本的な注文方法」
IFD注文例② [決済→新規]
100円の買いポジションを持っている。102円になったら売りたいが、もし売れた後に再び100円になったらまた買いたい。
引用元:マネースクウェア・ジャパン「FXの基本的な注文方法」
OCO(オーシーオー)注文とは?
OCOとは“One Cancel the Other”の略であり、「ふたつの注文を同時に出して、そのうちのひとつが成立したときには、もう一方が自動的にキャンセルされる」という意味を持っています。
具体的には、現在のレートから上下にひとつずつ、計二つの注文を一度に発注することが可能です。
OCO注文例① [決済注文]
101円で買ったポジションに対して、上がったときには102円で利益を確定したいが、もし下がってしまったときには100円で損失を限定しておきたい。
引用元:マネースクウェア・ジャパン「FXの基本的な注文方法」
リピート系発注機能の中でiサイクル注文(トラッキングトレード)だけは、IFD注文に加えてこのOCO注文も同時に発注するため、ロスカットが発生します。
このIFD注文とOCO注文を組み合わせた発注方法をIFO(アイエフオー)注文と呼びます。
OCO注文例② [新規注文]
100~102円のレンジを形成しているが、このレンジを上抜けもしくは下抜けしたときにはトレンドが発生するのでは?と考えた場合。
引用元:マネースクウェア・ジャパン「FXの基本的な注文方法」
最後にIFD注文とOCD注文の分かりやすい解説動画がありますので紹介しておきます。
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